67camper's Blog

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スティープルチェースのD.Gordon

2011-05-20 06:43:13 | jazz & vocal

Stable Mable/Dexter Gordon(Steeple Chase SCS-1040)

 スティープルチェースはECMやMPSと並んでヨーロッパの名門レーベルとして知られていますが,70年代初頭、デンマークのコペンハーゲンに設立されたジャズレーベルでヨーロッパにわたった当時ベテランジャズメンの復帰作品を次々と録音し一斉を風靡したと言っても過言ではありません。当時ジャズも聴き始めた管理人にとってはリアルタイムで出て来る新譜として輸入レコードコーナーに並べられていたことを思い出します。ちょっと枯れた(老いた)ジャズメンの大写しをジャケに使用してあったのと,輸入盤の(恐らくオリジナルだろうが)何とも心もとないペラペラジャケットが好きでなく,聴いてみたいものの今ひとつ食指が動かないレーベルでもありました。新潟のジャズフラッシュでデューク・ジョーダンのフライトツーデンマークを聴いて、このレーベルが一気に好きになり、当時いくつかのアルバム購入にいたり,自分のレコード棚にも何枚かこのペラジャケオリジナル盤が存在します。このデックスの一枚もそんな一枚です。

 メンバーはワンホーンでDexter Gordon(ts, ss), Horace Parlan(p), Niels Henning Ørsted Pedersen(b), Tony Inzalaco(ds)のカルテットです。A面からJust Friends, Misty, Red Crossと硬めのデックスのテナーが炸裂します。B面のSo What, In A Sentimental Mood, Stablematesと全曲有名なスタンダードで構成されているのが魅力です。In A Sentimental Moodでソプラノの吹くのが新しいレーベルの企画なんでしょうが、やっぱりデックスはテナーですね。晩年のデックスの仕事ではラウンドミッドナイトの映画出演がもっぱら有名ですが、このレーベルでの数枚のアルバムも忘れられない復帰後の彼の一時代と言えると思います。

 所有盤はオリジナルと思うステレオ盤。録音抜群で、木管らしいテナーの逞しさやビュンビュン煽るペデルセンのベースが良いですね。ジャケは今イチですが選曲・演奏は申し分なしの一枚ですね。



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