Big Six/Blue MItchell
(Riverside 12-273 jp.reissue)
ナバロ,ブラウニー路線がメインストリームであった50年代後半から60年にかけて人気のあるトランぺッターが群雄割拠しますよね。モーガン,バード,ファーマー、ドーハム,ハバードなどなど。後にホレスシルバーバンドのフロントラインを務めるようになったブルー・ミッチェルもそんな一人でしょう。本日は,リバーサイドに録音されたミッチェルの初リーダー盤をアップいたします。
自分の所有盤はビクターが「RIVERSIDE10 by special request」と銘打って2000円で発売した再発盤です。発売をSJ誌で知り、発売日にレコ屋に引き取りに行った一枚でもあります。とにかくメンバーが素晴らしく,この初リーダー盤に名手をことごとく登用し「ミッチェルダメでもOK」的な企画だったかもしれませんね。ミッチェル,フラー,グリフィン,ケリー、ウェア,フィリージョーのセクステット,これで悪い訳がない。リーダーの焦点ボケは否めませんがすスムーズでアンサンブルで厚みを加えるフラー,相変わらずクネクネ/ゴリゴリのグリフィン,絶好調期のケリーと来れば、内容の事前の吟味は全く不要です。有名なA面の"
Blues March"~タイトル曲の”Big 6"、スタンダードの唄もの"There Will Never Be Another You"もいいですが,個人的一押しはB-2"Jamph”のマイナーメロディとグルービーなソロがいいですよね。結構,看過されているトラックかもです。一聴あれ。
初リーダー盤ですがミッチェルの個性はやや埋もれ気味かなぁ・・・。ポール・ベイコンのジャケ写が好きな一枚ですね。
リバーサイドのミッチェルといえばBlues Moodsが有名人気盤でしょうが、このBig 6・・自分もジャケ買いした1枚です。
このカラフルな配色とメンバーの文字レイアウト、中央の写真と全て決まっていますよね。昨夜camperさんお薦めのJamph聴いてみましたが、哀愁ハードバップという感じで良い曲でした。いかんせんソロが短いのが難点でしょうか(笑)
このメンバーで悪かろうはずがないのは買う前からわかっているのですが、確かに豪華な面子にミッチェルやや埋もれ気味なのはいたしかたないですかね!
ミッチェルはややおとなしめでこのメンバーだと埋もれちゃいますよね。やはりブルームーズが人気があるのは邪魔者がいないせいなのかも知れませんね(笑)。そうか,ソロが短かったですね。「ジャズは曲だ!」吉祥寺のオヤジだと,こんな評価を書きそうなのですが・・・。