Dr.K と 優しさの夢物語

輝きの明日のために、思春期と思秋期の更年期障害の女性のための健康余話/ときには蕎麦談義とワン子のお話を

北の大地で 想うこと

2011-12-05 15:23:56 | ゆるゆる旅日記

職場の福利厚生の一環として いまどき珍しいとも言える職場旅行で2泊3日の北海道へ出掛けてきました

もう11月になるので さぞかし寒さが募る頃だろうとコートを持参することに

旅程はオプショナルプランとフリープランを選べるのですが 今回は独人行でどうしても「旭川」を訪れることが小さな旅の大きな目的であったのだ

旧知のA氏に逢うことがその目的であった

1991109日~11 旭川市で 38回日本臨床病理学会があり 『母乳中のNAG活性』に関する学会発表をおこなうために旭川を訪れたのである

いわゆる脱サラをして郷里の旭川市で事業を始めていたA氏は 同行した共同研究者のH氏ともども大歓迎をしてくれたものである

A氏はかっては大手のメーカーの営業マンであり 千葉在住当時の担当者であった その温厚な人柄から数年来の付き合いがあったのが始まりである そしてまたご2人の子供さんの誕生にかかわった時のドラマが千葉での触れ合いでもあった “商売抜きの付き合い”であった

朝9時前にはJR旭川駅に着く 外気温は4℃である

20年振りのA氏と再会 開口一番『イヤァ こんなになってしまいましたよぉ』とつるつるした頭をなでるのだ いやいやワシの白髪頭の方がずぅ~と後退なのです

車で十勝岳山麓までの散策である 車中での会話からA氏は幸せな日々のようである しみじみ良かったと思った

 青()い池:昭和63年に十勝岳が噴火した後 火山泥流貯めるためにえん堤が作られ池が出来た アルミニウムを含んだ水が水中のコロイド粒子と衝突そして光の散乱を促し「青い池」になったそうである カラマツなどの木々が立ち枯れている景色は絵になります

 白ひげの滝:地下水から湧き上がる水が 勢いよく白金小函の渓流に流れ落ちコバルトブルーの落差30mの水流は美瑛川へと続き ブルーリバーとも言われているとか

 十勝岳展望台:標高930mの展望台は もう冠雪している雄大な十勝岳連峰を背景に 美瑛・富良野までの360°の大パノラマを満喫です これが北海道です 来て良かった!

 白樺街道:大正15年十勝岳噴火泥流跡に自生した白樺であるそうな

ゆっくり歩いてバードウオッチングも宜しかろうと

 ケンとメリーの木:パッチワークの路の平坦な景観にあるポプラの木です

昭和47年日産自動車の「愛のスカイライン」ケンとメリーのCMに採用され 以来「ケンとメリーの木」と呼称されるようになったそうです

 

A氏は旭川駅の改札口まで送ってくれた 今度はいつ逢えるのだろうか 彼の手は暖かった

 

北の大地の夕暮れは速い 特急オホーツクは5時前には札幌に着いたのにもう夕闇である

昨夜に続いてすすき野の割烹「いそ田」へ向かう

きょうはツァーの若人たちと合流するのだ

昨夜は独人で訪れたのであるが この店は知友のH氏がM研究所を定年退職してからの苫小牧の試薬メーカーに嘱託として勤務して以来月ごとに訪れる所謂常連客なのだ

この店を訪れることもまた今回の小旅行の2つ目の目的であった

おそらく彼が坐ったであろうカウンター席で地酒を舐めてみる 魚も新鮮である

7年間の勤務を終え年末に2度目の退職になるのだ

彼はここでなにを想い そして店主となにを語っていたのであろうか

店主はきっぷの良い好青年である 常連客に加えてもらいたいと思った

 

どぉ~んどぉ~ん記憶が不鮮明になるこの頃ではあるが 2つの大事な“記憶”に触れた2泊3日の北の大地は優しいお土産を持たせてくれたのだ