ひと昔前は 怖いものと言えば『 地震 雷 火事 親父 』と云われていたし その怖い度の序列もほぼその通りであったと思う
ところがこの『 4大怖いもの 』のなかで 親父はもはや怖いものから外されて 恐怖を感じる人は皆無である
父権なるものは 遠くの荒野に飛ばされて跡形もないのです
東日本大震災で日本中が恐怖に曝されているこの頃は 『 地震 津波 放射能 』が『 3大怖いもの 』と云うことになったのだ
もっともこの後に『 妻 』などというものが続き やはり『 4大怖いもの 』に位置つけられているらしい
とくにこの4番目の怖いものは「 女の怨念 」などが付加されるとてつもない恐怖なのです
東日本大震災の災禍は言葉に尽し難いが 「 終わりの始まり 」であることは論を待たない
太平戦争に敗れて 日本国中が廃墟となり その焼野原から立ち直ったことを比較のテーマとすることが多いようだが この事例は本質的に異なるのではなかろうか
殺戮の道具としての原子爆弾と放射能 そして平和利用である筈の原子力発電所の崩壊と放射能 は確かに共通点もあるがもともと異なることでしょうに
「 想定外 」などと 何処かで聞いたことがある台詞をほざいている大人たちは 昭和20年来“ ピカドン ”の後遺症に苦しむ大勢の人がいることを忘れてはいまいか
少しだけ違っているのは 進駐軍は栄養失調の子供たちに脱脂粉乳 とおおよそ身につかなかった民主主義を恵んでくれた
こんどは米軍の空母がやって来て“ お友達作戦 ”を展開してくれた
東日本大震災での 福島原発の爆発事故が企業がもたらした災害であり その原因となっているのが政治の無策による災害とするならば それらの元凶である『 親父 』達に恐怖を感じるのだが