第26回日本女性医学学会学術集会 が11月12日~13日 神戸国際会議場を会場として開催された
日本更年期医学会が名称を変更したのである
神戸へは 若い頃に何度か学会で訪れているのだけれど その当時は未だポートアイランドが出来ていない頃なので初めての街なのでした
新幹線の新神戸駅前のオリエンタルホテルも別の名前になっていた
学会のテーマは『これからのウイメンズヘルスを求めて』で 徳島大学が主管である
スポンサードレクチャーやランチョンセミナーを覗いてみたが 目新しいものがなくこの領域の学問が停滞しているのではないか とさえ思った
一般演題で目についたのは
「正常ヒト皮膚繊維芽細胞におけるブタ由来プラセンタエキスの増殖並びにコラーゲン産生に及ぼす影響」
ブタ由来のプラセンタエキスは副作用が殆どなく 臨床応用されていってもらいたい
「ELISA法を用いた尿中S体エクオールの簡易測定法の確立」
エクオールは大豆イソフラボンのひとつのダイゼインの代謝産物で 前立腺がんや更年期障害に対しての予防的効果が期待されている
「天然S体エクオール含有大豆発酵食品の閉経後の肌の老化に対する効果」
大豆イソフラボンの活性代謝物であるS体エクオールは エストロゲン様の作用を有することが知られているが 女性の目尻のシワに対する効果があったという報告である
これらの演題は サプリメントが見直されてくるであろうことを伺い知ることができるものであり 充実した内容であった
「更年期以降の女性における過活動膀胱治療薬服用による口腔乾燥感」
臨床の場でよく遭遇する問題であるが 必ずしも新薬が良薬ならずことを報じていた
こうした臨床に直接結び付くものも大事なのでしょう
なんどか学会で訪れた神戸の街は すっかり様変わりしているように思えたが 若い生意気盛りの頃の自分がなかなか見えなかった
二度と帰ることのない時間 あの時の神戸は 遠かったのでした
お土産は 神戸牛にしました