Dr.K と 優しさの夢物語

輝きの明日のために、思春期と思秋期の更年期障害の女性のための健康余話/ときには蕎麦談義とワン子のお話を

夏の京都浪漫は暑いのです

2012-07-22 08:42:03 | ゆるゆる旅日記

梅雨の最中に追い打ちをかけるような 九州は集中豪雨の被害が甚大である
ここのところ予想ができない程の異常気象が続きすぎる
なぜかしら3/11以来 地球の回転軸がずれてしまったような気がするのだ
連休を利用して 九州は神々が降臨したという高千穂峡へ涼を求める予定が 豪雨のため急遽変更を余儀なくされた
そこで 京都は《清盛ゆかりの地をたずねて》「京の夏の旅」定期観光BUS を楽しむことに
NHK大河ドラマ「平清盛」放映記念という謳い文句で 実はこの早春に同じコースに行ったばかりなのです ところが印象はまた違ったものになるから面白いものだと思いました
六波羅密寺 ~ 大覚寺門跡 ~ 祇王寺 ~ 三十三間堂 と廻ります
前回は六波羅蜜寺と大覚寺には行きましたが

※六波羅蜜寺(ろくはらみつじ)
栄華を極めた平家一門の屋敷跡で 天歴5年(951)醍醐天皇の皇子であった空也上人が開いたお寺です
多分歴史的には貴重な「平家ゆかりの寺宝」があるのだが その中でも口から六体の阿弥陀仏を出す姿が印象的な空也上人立像(重文)は肖像彫刻の傑作ではないだろうかと思う
   ひとたびも
   南無阿弥陀仏と
   いふ人の
   はちすの上に
   のぼらぬはなし  空也(拾遺抄)
興福寺の阿修羅像と並ぶ 引きつけられる像である
 次の大覚寺へ向かう前に 奥嵯峨の清滝川にのぞむ高尾もみじ家で川床料理の昼食です
京都もここまで山に入ると幾分涼しいのです 昨日の豪雨で流水が濁っていたのが残念でしたが青紅葉が綺麗
小ぶりでやや可哀想な鮎でしたがそばで焼いて出してくれたのでそれなりに美味

※大覚寺門跡(だいかくじもんぜき)
平安時代に嵯峨天皇の離宮を寺に改めた格式高い門跡寺院だそうな
霊宝館には 平家討伐の戦いに使用した源氏の名刀「薄緑」や渡辺始興筆「野兎図」が歴史を感じさせる
空は碧く雲は白い 境内には蝉の鳴き声が 陽射しはもう大暑ですよ 暑いなぁ 帽子を忘れて来たのでした

※祇王寺(ぎおうじ)
大覚寺から徒歩でジリジリと照りつける陽射しを浴びて たっぷり20分 奥嵯峨の祇王寺にへろへろして着きました
平家物語の悲恋の白拍子ゆかりの尼寺です
竹と楓に囲まれた苔庭のなかに草庵があります 紅葉の頃もよいのだろう
草庵の中には 平清盛像と並んで白拍子の祇王・祇女姉妹とその母 そして仏御前の木像が祀られているのだが悲恋はなぜか艶めかしいのです
苔庭を眺めていると この狭い空間にギュッと詰め込まれたいわゆる侘びとか寂びといったものは外国人には真似が出来ないだろうと思うのです
祇園精舎の鐘の音 諸行無常の響きあり 沙羅雙樹の花の色 盛者必衰のことわりをあらわす おごれる人も久しからず 唯春の夜の夢の如し ~ とここまでは言えました
高校時代の「古文」の時間の難解であったことを思い出してしまいました
また歩いて大覚寺の駐車場へ戻ります もう梅雨は明けたのではなかろうか

※三十三間堂(さんじゅうさんげんどう)
日本一の長が~いお堂です
後白河上皇が平清盛に命じて院御所内に建立 現在の建物は鎌倉時代に再建されたもの
南北120mの長大な堂内には仏師・湛慶作の千手観音坐像や等身大の1,001体の千手観音立像(同じ顔のものはないのです) 風神雷神・二十八部衆像が安置されている
高等学校の修学旅行の時以来ですが もちろん?悲しいかな記憶は皆無です
でも堂に入った瞬間「ウワァ~」と驚嘆したことは同じでした
 予定の時刻に京都駅に
新幹線の中で 汗をたっぷり吸い取ったシャツを着替えてすっきり 
夏の京都は暑いけれどなかなかよかった 明日は祇園祭り・山鉾巡行です