追憶の THAILAND は そのⅢ
旅程の最後の日は 寺院巡り WAtのなかでも著名な3大寺院です
ワットとは寺院のことです
※ ワット・ポー Wat Pho
家人が思わず“パチパチ”と拍手をしてしまった大きさです
悠然と横たわっている巨大な寝釈迦仏 全長が46m 高さが15m と言う巨大さなのです
その姿で涅槃に達し悟りを開いた釈迦を表現しているのだそうです
長さ5m 幅1.5m もある巨大な偏平の足の裏には バラモン教の宇宙観が108面の螺鈿細工画によって表現されているらしいのだが難解でしたなぁ
※ 王 宮 Grand Palace
ここは文字通りに歴代王の住まい
いまの王宮は1782年に建設された
国王の宮殿 即位式の建物 王室守護寺院のエメラルド仏寺院 などの他 宮内庁や官庁などの建物が四方を1,900mの壁に囲まれた面積218,000㎡の敷地内に建てられているのです
1782年ラーマ一世は即位後 チャオプラー川の西側にあるトンブリーは王都として相応しくないと考え 対岸東側のBANGKOKへと遷都したと言う
国家行事や王室行事がある場合は 一般参観は中止される
お正月のせいか 人 ひと ヒトが行列でした
※ ワット・プラケオ Wat Phra Kaeo
タイでもっとも格式の高い寺院でしょう
巨大な本堂に祀られているのは ありがたいエメラルド仏です
この本尊はタイのみならず 隣国ラオスに於いても重要視されているのです
この仏像は16世紀の中頃から18世紀後半までの約200年間 ラオスの首都ヴィエンチャンにあるワット・プラオケの本尊とされていたのだ つまり1778年に当時のトンブリー朝王タクシンと後にラーマ1世となるチャクリー将軍率いる軍勢がラオス侵攻の際の戦利品として持ち帰り なんと!タイがそのまま国家の本尊として持ち続けているのだと言う
国家の守り本尊であるこのエメラルド仏を拝めば金運に恵まれ成功が約束されるのだ
ジパングから来ましたが願いが届きましたでしょうか
エメラルド寺院という外国人旅行者向けの通称はこの仏像の色にちなんでいるのだが 実際はヒスイでできているのです
※ ワット・アルン Wat Arun
ここのシンボルはチャオプラヤー川沿いにそびえ建つ大仏塔
タクシン王が建立したタクシン王朝の守護寺院なのです
仏塔の表面に無数に埋め込まれた陶片が強い日差しを受けてキラキラと輝いている
「 暁の寺院 」と称されている所以である
飾り付けられた無数の石像は インドラ神とその乗り物である3つの頭を持つエラワン象を筆頭に ガルーダ 悪魔 猿などである
仏塔の階段は急角度であり テラスからの雄大であろう眺望は断念! 老人なのです!
そう言えば 三島由紀夫の小説「 暁の寺 」の舞台でしたな 読んだっけかなぁ
ホテルに戻り充分過ぎる休息の時間をとって空港へ
免税店でバーツを遣い果たしましょう
日付けが変わって深夜1:00 タイ航空TG8074 は福岡空港経由で復路は約6時間で広島空港へ 外気温は35℃から5℃の落差です
1977年 November 20-25 SEVENTH ASIAN CONGRESS OF OBSTETRICS AND GYNAECOLOGY で IMMUNOREACTIVE SECRETIN IN PREGNANCY の演題で緊張のまま発表したこと BANGKOKU の蒸し暑さに閉口したこと 街中を知るバイクの群れと騒音 街角でランの花飾りを売る裸足の子どもたち 挨拶に手を合わせる笑顔の人達 それらは追憶となっているのだ