初夏の九州は雨でしたが ゆるゆる旅日記です
初夏の行楽は 昨年と同じコースのツアーを選んだ
と言うのも 昨年はその地域が集中豪雨のため甚大な被害が派生して 道路は決壊寸断されて 直前になって中止になったことで再度の“挑戦”なのです
マ 神話の里の「高千穂」に行ってみたいというのが本音なのですが
九州へは往路復路とも新幹線でJR小倉駅まで走り そしてバスでゆっくり廻るのです
タイトルは『 美しき九州感動の涼景めぐり2日間 』です
小倉に着いて間もなく 雲行きが怪しくなり出しポツポツと
傘の用意があって助かりました 家人は合羽を着用しています
○ 由布川渓谷
由布川渓谷(ゆふがわけいこく)は 大分県別府市から由布市狭間町にかけての大分川水系由布川の上流に位置する峡谷
約15m~60m の高さの切り立った断崖の下を渓流が流れる峡谷があるのです
そして なぁ~んと文字通りその谷底まで降りていくのです
苔の生した急な階段の細い道と坂道を 傘をさしたままずんずんと降りていくのですが 雨に濡れた足元はなんとも心細い限りです
やっと降り付いて見上げればいくつもの細い滝筋が流れ落ちている
美しい峡谷と草原で知られるオーストリアのチロル地方になぞらえて《 東洋のチロル 》とも呼ばれるそうな それはいくらなんでも言い過ぎではなかろうかと
チロル・アルプスの山々では絵のような風景に出合うリラックスタイムを体験することができるそうです ぜひとも訪れてみたいものだと思いました
ところで階段です 下りがあれば必ず上りがありました(後先を考えない思慮不足がまたしても露呈)
ここでリタイアして救助隊を要請する訳にもいきませんでした バスに乗り込んでしばらくは【心の臓】が爆発寸前の状態でしたなぁ ゼェ~ゼェ~ O2 が欲しい
○ 鍋ケ滝
次は 熊本県阿蘇郡小国町にある鍋ヶ滝です
やはり渓谷であるわけですから またまた階段昇降を強いられます 思わず躊躇して家人には待っているように言われたのですが決行! ここはそれ程厳しくはなかつたとは云え 今回のツアーは【心の臓】に負荷がかかり過ぎです
鍋ヶ滝はいわゆる「裏見の滝」で 滝の裏側は大きく抉られたようになっており洞窟のような空間ができており滝の裏側にはいることができるのです 滝裏から水のカーテン越しの光景を見ることになります
しかしまぁ このまま浸食が進行するといつの日か一枚岩も崩れ落ちるのでしょうか
雨で滑りそうなので表側から眺めるだけにしました もう膝がカクカク笑っておりますので 足腰が弱ってきていることを「トルコのエフェソス」に続いて実証
○ くじゅう花公園
標高800m 面積は約20ha の花の公園です
久住山を借景とし 反対側には阿蘇五岳を見晴らすはずなのですが生憎の雨模様です
1993年に開園したものの入場者数が減少して財務状況が悪化 施設の社員有志を中心に新会社を設立して営業しているそうな
そのせいかスタッフは張り切っているのが感じられました
サルビアの赤が季節を覚えさせてくれました
雨天でしたので花盛りの温室のなかは写真撮影には好都合です
○ 黒川温泉郷・瀬の本高原 が今夜の宿です
雨は本降りですなぁ
諦めましたよ! 阿蘇五岳や九重連山眺望も 緑の絨毯の草原も 高原の満天の天然のプラネタリウムも !
明日はどうにかなりましょうか!
○ 草千里
どうにかなりませんでした!
草千里で阿蘇を眺めながらの昼食の筈が 数メートル先は濃い霧で視界ゼロ
昼食で家人の分まで食べた馬刺しか お椀の海老に依るのか 蕁麻疹が
あまりひどくならずに消褪する ヤレヤレです
○ 原尻の滝
竹田市の東隣に位置する豊後大野市緒方町に 昨日に続いて滝めぐりです
牧歌的な田園風景と言えば聞こえはよいが 田圃のなかに日本の滝100選に選定されている《原尻の滝》が平地の河川に忽然とあらわれる感じでしょうか
滝の下流には木造の吊り橋である滝見橋があり すぐ上流には沈下橋がそれぞれ架けられており これらの橋を通って滝の廻りを一周する遊歩道ができているのです
幅が120m 高さが20m あるそうですが昨日からの降雨のせいか水量が多く《 東洋のナイアガラ 》の呼称はかなり大袈裟であるにしても迫力があります
○ 高千穂峡
高千穂峡は 宮崎県西臼杵群高千穂町三田井にある五ヶ瀬川にかかる峡谷である
阿蘇カルデラをつくった火山活動によって 約12万年前と約9万年前の2回に噴出した軽石流(いわゆる火砕流ですね)が五ヶ瀬川の峡谷に厚く流れ下り この火砕流堆積物が冷却固結し溶結凝灰岩となり 柱状節理が生じたものである 五ヶ瀬川の浸食によって再びV字峡谷となったのが高千穂峡なのです
自然遊歩道はゆっくり歩いて30~40分くらいでしょうか 川床は溶結凝灰岩から成り随所に甌穴(おうけつ)がみられる
真名井の滝(まないのたき)は 高千穂峡の川幅が狭まった部分に流れ落ちる滝である
高千穂峡の絵葉書に出てくる まぁここが見せ場でしょうか
神話によると天村雲命(あめのむらくものみこと)という神が天孫降臨の際に この地に水がなかったので水種を移した これが天真名井として湧水し滝となって流れ落ちているのだそうな
雨と水飛沫を浴びながらの滝巡りの2日間でした
高千穂神社や天岩戸には立ち寄りませんでしたので 今度は出雲の国へ出向きましょう
そしてチロルへも訪れましょうよ