Dr.K と 優しさの夢物語

輝きの明日のために、思春期と思秋期の更年期障害の女性のための健康余話/ときには蕎麦談義とワン子のお話を

北海道の三大酒精を巡る旅 ~ そのⅡ

2016-10-03 05:50:43 | ゆるゆる旅日記

【第Ⅱ日目】9/23(金)

朝食はHOTELで 懐石御膳です
地元の食材が工夫されております ご飯(米)は七つ星だそうですが美味しいのでお代わりをしてしまいました
烏賊の塩辛が絶妙な味ですよ
昨夜は食べ過ぎた筈なのですが

 もう数年前になるのであろうか前職場の所謂福利厚生の慰安旅行で札幌周辺を観光したものでしたが その折に小樽にも立ち寄りました
小樽運河の周辺をブラブラ歩いて 堺町通りの小樽浪漫館 北一ヴェネツィア美術館 小樽オルゴール堂本館など定番のお土産ショップを覗いたことを想い出します
その折に『時間があったら余市へ行ってみたい』と思ったものでした
そこで 酒精巡りの第3弾は余市へ来ました JR小樽駅で乗り換えます 2両編成の電車でのんびり走ります
余市に着いたらとうとう小雨模様になってしまいました

■余市蒸留所
余市蒸留所は北海道余市郡余市町黒川町にあるニッカウヰスキーのウイスキー蒸留所です 正式な名称は「 ニッカウヰスキー株式会社北海道工場 」で敷地面積は13.2万㎡
1934年(昭和9年)のこと 寿屋( 現在のサントリー )を退社し大日本果汁を設立した竹鶴政孝は酒造を営んでいた但馬八十次から余市町を紹介してもらい創業の地とした
現在もシングルモルトウイスキー(主原料は大麦麦芽)を製造しているそうな
ここでも蒸留所ガイドツアーを申し込んであったのでガイドのお姉さんの案内で見学コースを順に ウイスキー博物館~蒸留棟~乾燥棟~粉砕・糖化棟~発酵棟~製樽棟~一号貯蔵棟~旧事務所~旧竹鶴邸~ニッカ会館 と傘をさしてゾロゾロと廻ります
そして最後は試飲ですよぉ
 海外でも人気を集めるジャパニーズウイスキー 近年は輸出量が伸びてきておりますがブランド力も高まり日本の蒸留所を訪れる外国人観光客が増えているそうです
平日に訪れたのですが英語や中国語そして韓国語が飛び交っておりました
スコットランドの人が来ていたかどうかは定かではありません

敷地内は広くたくさんの樹木が植えられているのですが ちょうどナナカマドの果実が赤く そして秋の訪れを知らせるように葉々の一部が色づき始めておりますなぁ
来週には大雪山の初冠雪の予報がでているそうです 
北国の短い秋の足音が聞えて来ております

もう何年も前になりますが知友の案内で広島県の竹原市を訪れたことがあるのですが 竹原市の街並み保存地区のほぼ中央に位置して竹鶴政孝の生家(小笹屋 竹鶴酒造)があります
しかしまぁ広島の田舎町から北海道のこの地までよく来ましたナァ

“ 余市 ”を語る時に すぐ思うのが“ マッサン ”ですなぁ
「 マッサン 」はNHK大阪放送局の製作で2014年9月29日から2015年3月28日まで放送された連続テレビ小説第91シリーズのTVドラマです
ヒロインにはシャーロット・ケイト・フォックスが外国人として初めて起用されたことでも話題になったものでした
大正時代 ウイスキー造りに情熱を燃やす造り酒屋の跡取り息子が 単身スコットランドに渡る そこで出会ったスコットランド人の女性と彼は半ば駆け落ちの状態で国際結婚するところからこの物語が始まった ヒロインは日本とスコットランドの違いに戸惑いつつも異なる文化を学びながら成長していく 本作のモデルとなる人物はニッカウヰスキーの創業者である竹鶴政孝とその妻リタ(ジェーシー・ロベルタ・カウン)で タイトルの「 マッサン 」はリタが政孝のことをこう呼んだことに因んでいる
舞台地は大阪の住吉・山崎そして北海道の余市と広島県の竹原やスコットランドのグラスゴーである

TVドラマの影響でしょうか 竹鶴政孝とリタの銅像が竹原市の街並み保存地区にある憧憬の広場に完成して竹鶴政孝生誕120年となる2015年に披露されたそうな

小樽まで戻り昼食です
◎に志づ可
漁港の街ですから ここではお寿司をいただきました

■鰊御殿
歴史的な興味からでしょうか ニシン漁と鰊御殿は是非行ってみたいところでしたなぁ
鰊御殿は明治から昭和初期にかけて北海道の日本海沿岸のニシン漁で隆盛を極め財を成した網本たちが競って造った木造建築で 網本の居宅兼漁業施設でありそして番屋のことです
殆どの建築物は現在解体されており 望楼を備えているところも少数なのだそうです
公開されている鰊御殿の最大級なのは 小樽市鰊御殿で当時の様子を伺い知ることができるようです

そこで今回は 「 にしん御殿 小樽 貴賓館(旧青山別邸) 」へ
貴賓館の敷地内に旧青山別邸があります
青山家は明治・大正を通じ鰊漁で巨万の富を築き上げたそうな
その三代目娘の政恵が十七歳の時に山形県酒田市にあった本間邸に魅せられ大正6年から6年半の歳月をかけて建てた別荘が旧青山邸なのです
財をなしたと言うよりも贅を尽くした金に糸目をつけずに建てられた豪邸でしょうか

「 石狩挽歌 」の記念石碑となかにし礼の直筆の歌碑があります
1975年(昭和50年)北原ミレイが唄って結構ヒットしましたか

ここではお土産に「にしん蕎麦」と「にしんの昆布巻き」を買いました

■天狗山
小樽の街の眺望を楽しむ予定でしたが 生憎の空模様で視界が悪くスルーでした
「鼻なで天狗」の鼻をなでることができませんでした

札幌に戻ります 
今宵の宴はかってH氏と同行したまぁいわばH氏の馴染みの店です
◎いそ田
 札幌すすき野のど真ん中にある割烹です
お椀のマツタケは初物です
酒肴に白子が珍しい 
ついつい酒量オーバーでした やや足元がフゥ~ラフゥ~ラしつつも見送りに出てくれた「いそ田」の大将に手を振りましょう

今宵の宿は昨日と同じ「JRタワーホテル日航札幌」で 2連泊です