“偽陽性”と言う言葉は当てはまらないのかも知れないが
内視鏡手術後の定期的なフォローの血液検査で腫瘍マーカー(CEAとSCC)の値がやや増加傾向を呈し再発または転移の“疑い”の診断を得た
そこで上部消化管内視鏡(胃カメラ)と造影CT検査を施行することに
いやぁ~結果が出るまでの心痛がありました
気弱なのです!
上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)はヨードなどの色素染色を併用して特殊光と拡大内視鏡で病変浅層の微小血管パターンを観察することにより病変の良性または悪性そして粘膜下層への浸潤を推定をすることが可能となってきました
上部消化管内視鏡検査(生検による病理組織検査)及び造影CT検査では再発そして転移所見は認めずでした
腫瘍マーカー値とCRPは前回とほぼ同じ値“疑い”でしたので2か月後に再検します
そこで“偽陽性”について考えてみましょう
■CEA 癌胎児性抗原 carcinoembryonic antigen
腺癌のマーカー
( 基準値は 0.1~5.0 )
経度増加5~10ng/ml
[高頻度] 胃がん 食道がん 肺がん
[可能性] 胃炎 胃潰瘍 慢性気管支炎 長期の喫煙 高齢者
疑い得る可能性はどれも思い当たるものがあります
■SCC 扁平上皮癌関連抗原 squamous cell carcinoma related antigen
扁平上皮癌のマーカー
( 基準値は ~1.5 )
[高頻度] 皮膚がん 肺がん
[可能性] 食道がん 全身性皮膚炎 乾癬
アレルギー性皮膚炎 アトピー性皮膚炎
気管支炎 急性/慢性肺炎
喫煙者と非喫煙者では有意差があるという報告とないという報告がある
これも思い当たる可能性があります
皮脂欠乏性湿疹と手掌角化症(掌蹠角化症)で皮膚科医院へ通院中なのです
がんのデルマドロームではないだろうと思いつつ
■サイトケラチン19フラグメント ≪シフラ21-1[CYFRA21-1]≫
扁平上皮癌の診断
( 基準値は ~3.5 )
これは正常値を呈していた
“疑い”を持ったままで付き合って行くのかも知れません
「キャンサーフリーの人はいない」と思いつつも
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