田舎主婦の日日是好日

今日も生きてることに感謝かな。

『野菊の墓』伊藤佐千夫 本

2020年10月07日 | 趣味・本

この時期になると『野菊の墓』の物語を思い出すことが多い。

 

『野菊の墓』を読むのは何回目だろうか。

 

15歳の政夫さんと17歳の民子さんの悲恋物語だが、

短編なので直ぐ読めてしまう。

 

今回すぐ目に飛び込んできたのは、

「柱が残らず椎の木」というところ。

椎の木って柱材になるのかなんて思って読んでいくと、

民ちゃんの野菊と政夫さんのリンドウだけでなく、

この本にはたくさんの植物が出てきていることに改めて気づいた。

 

桐・アケビ・ノブドウ・松・イチョウ・エビヅル・棉、

そして春蘭・蕎麦・菊・オダマキ・千日草・天竺ボタン、

椎の木はもちろん桃に梨にモチノキなど

 

松戸や市川は、

今より沢山の自然があったのでしょうね。

(明治39年1月に書かれている本です。)

 

民ちゃんの野菊は、

いつも畔に咲いている薄紫色の、

この野菊が民ちゃんの野菊だと私は思っているのです。

 

それで、

沢山咲いてくると、

この小説を思い出すのです。

 

『野菊の墓』の野菊は、

関東ヨメナではないかなんて『野菊図鑑』には書かれてましたが、

野菊の判別は難しいですね。

 

野菊の花、

しばし楽しんでから草刈をしようと思います。

写真は白っぽく写ってしまいましたが、

もっと薄紫色です。

 

なお、

この文庫には『野菊の墓』だけではなく、

伊藤佐千夫の小説がいくつかあるのですが、

『野菊の墓』しか読んでません。

いつもそれだけで本を閉じてしまうのです。

 

 

 

 

コメント (24)
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