田舎主婦の日日是好日

今日も生きてることに感謝かな。

『樹木たちの知られざる生活』本

2020年10月28日 | 趣味・本

裏山では落葉樹の紅葉が始まりだした。

 

森の中は静寂に包まれ、

空気は澄んでいて、

自然の色彩は疲れた心を落ち着かせてくれた。

以前はよく歩いたっけ。

 

最近はクマが里山まで来ているらしく、

歩けないのが残念だ。

ブログ友リコさんからのご紹介の、

この本は、

ドイツの森林管理官であった、

ペーター・ヴォールレーベンさんが書いた本である。

2015年発刊でベストセラーになり、

様々な言語に訳され世界中で高い評価を受けているという。

 

ドイツの方々は、

とても森好きだそうです。

 

ドイツの樹木、

ブナ・ナラ・モミ・トウヒ・シラカバ・カラマツ・サクラなど、

日本になじみの深い木々など40種類以上、

動物類も、

クマ・ヒグマ・ウマ・イタチ・リス・コウモリ・フクロウや、

小さな虫など、

これまた40種類以上登場している。

 

樹木が、

人間と同じように感情を持ち、

社会的なコミュニティを持つ生き物で、

森林社会にも助け合いがあると、

著者はいう。

 

だから、

街路樹などは人的に植えられた木々であるため、

お互いに助け合いができず、

ストリートチルドレンのようだといわれるほど、

木々への愛がいっぱい詰まっている。

 

木々の寿命は長いので、

人間など僅かな部分しか見てないと言われるが、

確かにそうである。

 

私は以前、

屋久島で紀元杉(樹齢3000年)を見てきた。

 

この、

3000年の木の前に立った時、

人間など本当に小さな存在なのだと、

つくづく感じさせられた。

 

この屋久杉までの年月でなくも、

200~300年などという木は周りにいっぱいある。

 

私たちが、

人生で味わう以上の年月を、

木々は体験しているのですよね。

 

それに、

自然のままであった原生林が破壊されると、

元に戻るのには、

500年の年月がかかるそうだ。

 

だから、

森のことをとらえるには、

人間の80年や90年の智慧だけでは、

ダメなのでしょうね。

 

この本の本文は(前書きがある)、

私が管理している森の中に、

古いブナの木が集まっているところがある。

という書き出しから始まるのだが、

ブナの記述がとても多い。

 

ブナの木肌は松などより再生率が高く、

200歳になっても幹の表面はなめらかのものが多いとか。

1本のブナは5年ごとに少なくても3万の実を落とすとか。

(最近では気候変動の影響で2年から3年ごとになりつつある)

でも成熟した木に育つのは少ないらしいなど、

興味深いお話がいっぱい。

 

ブナの美しい木肌は絵心を誘います。

ブナの葉の特徴は、

側脈の終端が鋸歯の凹部に入ってるって、

若いころ教えていただきました。

普通の葉は凸部に入ってますよ。

桜などの葉脈見てくださいね。

 

(写真3枚はネットからの借用です)

 

リコさん、

良いご本のご紹介ありがとうございました。

 

樹木好きさんへお勧めです。

 

 

 

 

コメント (22)
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