本好きなので、
何らかの本は毎日開いている。
佐佐木幸綱さん(1938~)『万葉集』
歌なんかわかっちゃいないんだけれど、
この時代に触れられるのが嬉しい。
中西進さん(1929~)『万葉集』
そして、
この方たちの本も。
折口信夫さん(1887~1953)『魂の古代学』
上野誠さん(1960~)『魂の古代学』
池田弥三郎さん(1914~1982)『万葉びとの一生』
一番最初の佐佐木幸綱さんの『万葉集』は、
入門書なので読みやすい本です。
長閑に見える万葉時代ですが激動の時代でもありました。
だから悲しい歌もたくさん。
そして、
こうして私たち現代人が『万葉集』を読めるのは、
先人たちのお陰なのですね。
何しろ『万葉集』の原本は残ってないそうですから。
けれども、
後世に書写されたものが残っていたので、
それらを出来る限り多く集めて、
つき合わせ、
可能な限り原本に近い本文テキストを復元しようと、
『校本万葉集』が作られたそうです。
明治45年から大正13年まで、
十余年もの歳月をかけて作られた、
この成果をもとにして、
昭和2年に漢字仮名交じりの、
本文テキスト・岩波文庫『新調万葉集』が出たことで、
広く安価に誰でもが、
万葉集にふれることが出来るようになったとのことです。
『校本万葉集』5人の編者の一人、
佐佐木信綱さんは幸綱さんのお爺様です。
こちらは現存最古の漢詩集で、
天智天皇時代から、
奈良時代に至る64人の詩を年代順に集めてある書です。
(作者はハッキリわかっていないようです)
序には、
天平勝宝3年(751)とありますから、
約1300年ほど前のものですね。
こちらも、
現代語訳と解説があるからわかるのです。
そうでなければチンプンカンプンです。
ご尽力された方々のお陰で、
こうした本に接しられる有難さです。