波岡一喜さんが演じる川村恵十郎、
平岡円四郎を守る役で出てましたけれど、
再び登場ですね。
この川村恵十郎。
人間性が、
どこかキラリと光ってるのです。
渋沢栄一と喜作を見出し円四郎に紹介させたのが、
この川村恵十郎でした。
最初の登場は、
コワ~イ刺客でしかないと思いましたが、
仕官した二人にお酒を届けに来るところなど、
どこか温かさがにじみ出ていました。
堤真一さんが演じた平岡円四郎は、
川村恵十郎を側近にしていたのですから、
亡くなってしまった円四郎の人をみる目は確かだった、
と!
つくづく思わされる配役に唸りました。
「武士の皆さんには刀を捨てそろばん勘定を、
商人の皆さんには、
この駿府の一端を担うという矜持(きょうじ)を持って頂きたい。
この先は武士も商人も良いところを認め合い、
力を合わせてともに働くんです」
と渋沢栄一(吉沢亮)が言う。
それを聞いた、
川村恵十郎(波岡一喜)が、
刀を預けて!
商人に教えを乞うところは胸を打たれました。
士農工商の身分制度の中、
武士のプライドさえ捨てねばならなかった維新後。
ゴタゴタの中で皆大変だったでしょう。
でも、
そのような時、
ああいう、
しなやかさを持った人もいたわけですね。
川村恵十郎は、
晩年には日光東照宮で禰宜を務めたようですよ。
ところで、
渋沢栄一が使った、
矜持(きょうじ)という言葉。
矜持の意味は、
「矜持」=「自分に自信と誇り、
プライドがあって自制心も持ち合わせているさま」
「矜恃」=「自分に自信と誇り、
プライドがあって堂々とふるまっているさま」
二つあるという説もあります。
テヘンのジ(持)
リッシンベンのジ(恃)
普通はテヘンの持でいいですよね!?
益々おもしろい大河です。
追記
「廃刀令」は1876年(明治9年)に公布。
(写真はネットよりお借りいたしました)