特にマンガが好きというのでもないけれど、
マンガにだって良いものはある。
ここ数年は、
『アシガール』という漫画も楽しみにしておりました。
2月に完結編がでたようで16巻目を読んでみました。
とても爽やかな終わり方でした。
著者の森本梢子(もりもとこずえこ)さんは、
誰も悲しむことのない、
大ハッピーエンドを目指したそうです。
ただ、
ひとつ悔いが残るのは、
NHKでテレビドラマ化までされたのに、
俳優の不祥事で、
原作にまで泥を塗られた気がすること。
でもまっ、
もう済んだことなので仕方がない。
『アシガール』はタイムマシーンで、
今の世(平成・令和)と、
戦国時代(信長も登場)を行き来するのだから、
その落差が面白かったんです。
衣服を始めとして言葉や食べ物などが、
ことごとく違うのですものね。
それでも人を好きになるということは変わらず、
愛する人をどこまでも守るという、
主人公の一途さに、
毎回あきれるやら笑っちゃうやらだった。
でも、
そういう女子高生唯(ゆい)の、
若君をおもう明るさは、
戦国の世の皆の重荷を軽くしていくのです。
だからなのか、
『アシガール』を読むと、
私まで半世紀ほどタイムスリップして(笑)
若返ったのですよ。
♪~~~
16巻目を読んだあと、
1~16巻まで通し読みをしました。
唯の明るさだけでなく、
いつも自分のことより、
家族や家臣や領民の幸せを第一に考える、
若君様。
上に立つものの心得や、
忘れてしまっている礼節が、
そこかしこに散りばめられていて、
『アシガール』はやっぱり楽しくてウフフで、
心軽やかに、
そして清らかになる漫画でした。
そんな風に、
人の心を軽くしてあげられるような才能って、
素敵ですね。
『アシガール』
過去記事は消してしまいましたが、
読んでくださりありがとうございました。
これにて、
完