風を紡いで

旅の記録と料理、暮らしの中で感じた事などを綴っています。自然の恵みに感謝しながら…。

物よりも心

2007年05月19日 | 暮らし
「あなたのような子に育てるには、どうすればいいのかな~」

職場の人に言われて、「嬉しかったよ」と二女がにっこりした。
最近話すようになった、小学生の子二人のお母さんから聞かれてしまった、と二女。そこで、おしゃべりが始まった。


「私達をどんなふうに育てた?」
「う~ん、急に言われてもね。まあ、普通に育てたかな」
「どんなところに気をつけた?」
「善悪をきちんと教えたよね。いい事をすればうんと褒めたし、いけないことをすれば叱った」
「そうか。言うことをきかない時はどうしたの?」
「例えばね、デパートに行くでしょ。小さい子は欲しいものを見つけるとどうして欲しくなってしまうの。ダダをこねて、泣き喚いて…」
「そんな時、どうしたの?」
「その時、必要ないと思うものは買ってあげない。子供が欲しがっても。お金があったとしてもね」
「そうか」
「そう。あなたもそうだったけど。今でもはっきり覚えているよ、お姉ちゃんがちっちゃい頃のこと」
「そうだったの?」

おもちゃを欲しがってね。駄々こねた。同じようなおもちゃがあるし、どうしても必要なものでもない。誕生日でも、こどもの日でもない。「さあ、行くよ」とどんどん先に行く。勿論、お姉ちゃんの姿を確認しながらね。時々、様子を見ながら先に行くと、置いていかれないように必死になって追いかけてくるの。そのうち、自分でもなぜ泣いているのか分からなくなってくるけれど、まだ泣いてる。そんな時はね、気持ちをほかに向けさせてあげるといいのよ。さっきまで泣いていたことなんかケロリと忘れて、キャッキャッしてしまう。

「お姉ちゃんと私、あんまり欲しがらなかったよね。お小遣いもあんまりもらってなかった」
「誕生日とか、こどもの日、クリスマス、お正月には必ずプレゼントしていたし。おやつはメモ付きで必ず用意しておいたね」
「うん。おじいちゃんやおばあちゃんにもらったお年玉もあったしね」
「そうね。小学校の時のお小遣いは何百円単位かな。お年玉は貯金していたよね」
「うん。それで、自分の好きなものを買うのが楽しみだったなあ~」

「家は何でも買い与えるほうではなかった。必要なもの意外は。それにお父さんが、楽しいお土産をよく持って帰ったよね」
「そうだったね」
「紙とエンピツ、カラーボールペンはいつもキッチンのテーブルの上にあったでしょ。チラシの紙とかノートとか」
「そうそう、交換ノートもあった。いろんな絵が描いてあるね。今、読むと面白いよね」

二女の子育てについての質問から、どんどん話が広がっていった。
次々といろいろなことが思い出されて、楽しいひとときになった。

※写真は、母の日のレシピ①のワンピース。母の日のプレゼント―心がこもった「味と時間」が嬉しかった
コメント (6)
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