白鑞金’s 湖庵 アルコール・薬物依存/慢性うつ病

二代目タマとともに琵琶湖畔で暮らす。 アルコール・薬物依存症者。慢性うつ病者。日記・コラム。

Blog21・「反知性主義」パフォーマンスに飽き飽きしてきた人々

2023年11月07日 | 日記・エッセイ・コラム

エリック・ホッファーはいう。

 

「ガンジーはかつて、最も心配なのは『教育ある者の心のかたさ』であるといったが、教育というものはひとの心を陶冶(とうや)するよりはむしろしばしばいっそう野蛮にしてしまうという事実は衝撃的だ」(ホッファー「自然の回復」『現代という時代の気質・P.119~120』ちくま学芸文庫 二〇一五年)

 

知識人(教育ある者)は往々にして有力議員や財界人の上に立ちつつ世の中を支配したがる権力意志を持つ。そのためには自分自身が自分自身の中途半端な知識や演技力を最大限動員し「反知性主義者」として華々しく登場する。とともに、いつかどこかで見たことがあるようなパフォーマンスを街頭やテレビで何度も繰り返し見せつける。

 

ホッファーは存在価値を認められず承認欲求を満たされず生きがいを見失いそうになった知識人(教育ある者)がヒトラーやスターリンとして登場してきた経験を目の当たりにしている。今や事態はなお一層深刻だ。ヒトラーやスターリンのそのまた猿真似に過ぎない議員や財界人が「反知性主義者」として堂々と世の賞賛さえ獲得しているような始末だ。

 

とはいえかろうじてではあるにせよ、何もかも一切合切絶望的だというほどには立ち至っていない。「教育ある者の心のかたさ」に辟易するあまり、人々はいつも「かたさ」に対する「緩やかな繋がり=アソシエーション」を求める人間的傾向を柔軟な体質としても持っているからである。


Blog21(番外編)・二代目タマ’s ライフ175

2023年11月07日 | 日記・エッセイ・コラム

二〇二三年十一月七日(火)。

 

早朝(午前五時)。ピュリナワン(子猫用)その他の混合適量。

 

朝食(午前八時)。ピュリナワン(子猫用)その他の混合適量。

 

昼食(午後一時)。ピュリナワン(子猫用)その他の混合適量。

 

夕食(午後六時)。ピュリナワン(子猫用)その他の混合適量。

 

食欲旺盛。それはいいとして、今日は午前午後とも飼い主が買い物に出かけたりしていたので遊び足りない風情で床で横になっている。

 

黒猫繋がりの楽曲はノン・ジャンルな世界へ。ウィルコ。類別すればインディ・ロックということになるわけだが、特にこだわることなく何も考えずにぼうっとしていたい時に聴いてみるのがいいかもしれない。全然マッチョでない作り込みのさりげなさに工夫あり。その1。


Blog21・買うことにした

2023年11月07日 | 日記・エッセイ・コラム

「群像」(十二月号)に斎藤幸平のインタビューが掲載されている。「マルクス解体ーーープロメテウスの夢とその先」(講談社)刊行記念。

 

「『脱成長コミュニズム』というキーワードが出てきたのは、二〇一九年の秋くらいです。だから最初から、完成形が見えていたわけではないんですね。ただ第二部で、一元論やそれと親和性の高い左派のプロメテウス主義を批判しているので、彼らとは異なる環境社会主義を展開したいという問題意識は、自分のなかの宿題としてありました」(斎藤幸平「資本主義の先にあるもの」『群像・2023・12・P.197』講談社 二〇二三年)

 

この「宿題」について「従来のエコソーシャリズムと違うものとして打ち出せた」という。いま話題の著者の本だからというわけではまるでなく、長い間論争が続いてきたテーマについて「従来とは違う」と述べている点で、さっそく書店で予約してきた。


Blog21(番外編)・アルコール依存症並びに遷延性(慢性)鬱病のリハビリについて600

2023年11月07日 | 日記・エッセイ・コラム

アルコール依存症並びに遷延性(慢性)鬱病のリハビリについて。ブログ作成のほかに何か取り組んでいるかという質問に関します。

 

母の朝食の支度。今朝は母が準備できそうなのでその見守り。

 

午前六時。

 

前夜に炊いておいた固めの粥をレンジで適温へ温め直す。今日の豆腐は京とうふ藤野「鍋とうふ」。1パックの四分の一を椀に盛り、水を椀の三分の一程度入れ、白だしを入れ、レンジで温める。温まったらレンジから出して豆腐の温度が偏らずまんべんなく行き渡るよう豆腐を裏返し出汁を浸み込ませておく。おかずはキュウリの糠漬け。

 

(1)糠を落とし塩分を抜くため一度水で揉み洗い。(2)漬物といっても両端5ミリほどは固いので包丁で切り落とす。(3)皮を剥く。(4)一本の半分のままの細長い状態で縦に三等分する。(5)三等分した細長いキュウリを今度は5ミリ程度の間隔で横に切り分けていく。(6)その上にティッシュを乗せてさらに沁み込んでいる塩分を水とともに吸い上げる。今朝はそのうち十八個程度を粥と一緒に食する。

 

昨日夕食はウナギ二分の一切れ。食欲不振が続く。早くヒドロモルフォン(ナルサス)に慣れてほしいところ。主治医からも辛い時は一日一錠といわず三~四錠程度服用しても構わないと言われているのだが、今の高齢者はモルヒネ製剤に対する恐怖心が過剰に強すぎてもどかしい。

 

副作用の吐き気にしても昨今ではそれに対応した薬剤が各種開発されている。一方、一九七〇~一九八〇年代にごく一部の薬物依存症者が起こした事件に限ってマス-コミが興味本位で取り上げ底知れぬ恐怖心ばかり植え付けた結果、二〇二三年時点の終末期医療現場で是非とも必要とされている薬物服用をなかなか受け入れてくれない高齢者が依然として多過ぎる。医療現場では高齢者との粘り強く地道な対話が不可欠なのだがそれだけでもかなりの時間を要するし看護士は足らず賃金体系の不備は解消されないまま。

 

にもかかわらず日本のマス-コミは今なお視聴率至上主義と巨大スポンサーのご機嫌伺いに忙しく過去の報道責任一つ取ろうとしない。今の事件報道でさえスキャンダラスな側面にばかり時間をかけて肝心の政治課題をおおい隠し身近な社会問題(差別、ジェンダー、教育格差など)から国民の眼をそらすことばかり考えているとしか思えない。マス-コミ自身がマス-コミ自身の信用を加速的に下落させているという無惨かつ自爆的なありさま。

 

参考になれば幸いです。

 

今朝の音楽はビル・エバンス「IF YOU COULD SEE ME NOW」。