白鑞金’s 湖庵 アルコール・薬物依存/慢性うつ病

二代目タマとともに琵琶湖畔で暮らす。 アルコール・薬物依存症者。慢性うつ病者。日記・コラム。

Blog21・デジタル警察

2023年11月22日 | 日記・エッセイ・コラム

ーーーそれにしても。パリコレでもポリコレでもなくほとんど「何これ」な事態はなぜ無視され続けているのだろう。

 

「間違いなくわたしたちは、デジタル警察国家の時代に突入している。デジタル機械はあの手この手でわたしたちの私的な事実や行動を、健康から買い物の習慣、政治的意見から娯楽、仕事上の決定から性行為にいたるまで、すべて記録しているのだ。今日のスーパーコンピューターがあれば、この莫大な量のデータを各個人のファイルにきれいに仕分け整理し、すべてのデータに国家機関や私企業がアクセスできるようにすることが可能である。しかし事態を真に一変させてしまうのは、デジタル管理そのものではなく、脳科学者お気に入りのプロジェクトだ。デジタル機械がわたしたちの心を直接読み取れるようにする(もちろんわたしたちには知られずに)のである」(ジジェク「あえて左翼と名乗ろう・6・P.114」青土社 二〇二二年)

 

1st Editionはもう三年前。


Blog21(番外編)・二代目タマ’s ライフ190

2023年11月22日 | 日記・エッセイ・コラム

二〇二三年十一月二十二日(水)。

 

早朝(午前五時)。ピュリナワン(子猫用)その他の混合適量。

 

朝食(午前八時)。ピュリナワン(子猫用)その他の混合適量。

 

昼食(午後一時)。ピュリナワン(子猫用)その他の混合適量。

 

夕食(午後六時)。ピュリナワン(子猫用)その他の混合適量。

 

今日も二階のベッドで戯れたがるタマ。そろそろ毛が生え揃いつつ手術痕も消えていきそうな風貌。

 

黒猫繋がりの楽曲はノン・ジャンルな世界へ。ユール。「SOFTSCARS」。

しかしなぜ「SCAR“S”」なのだろう。一つにこんな時もあると。「SULKY BABY」。あくまで一つに限ればだが。4分25秒付近で中国語表記あり。悶々不機嫌このおバカ。


Blog21・いやな感じ(補遺)

2023年11月22日 | 日記・エッセイ・コラム

インボイス制度の問題点。中小零細企業並びに個人事業者にのしかかる困難が今後ますます多岐に渡り予想されそうで怖いという人々は当然出てくる。わけても常に非力な末端労働者層。だから「衣食住」といった。基本的人権の観点から。

 

二〇二三年十一月十九日エントリの「いやな感じ」。

 

Blog21・嫌な感じ - 白鑞金’s 湖庵

Blog21・嫌な感じ - 白鑞金’s 湖庵

あまりにも無責任なのではと思っていたら。相当数の被害者が出ている「NTTをよそおった詐欺メール」。NTTから何度か送られてくるのはただ単なる「注意喚起」。消費者の側が...

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末尾辺りでこう述べた。

 

少しばかり話がずれるかもしれないが、何ともやる気なさそうで頼りなげなNTT労組。以前はこうではなかった。民営化後も何年かは踏ん張っている、ふつうに根気のある人間がいた。NTT労組ではなく「全電通」と呼ばれていた。思い出した。「全電通」は「全逓」と仲がよかった。釜ヶ崎日雇い労働組合の支援集会で一泊した際、早朝の集会で隣同士になり眠い目をこすりながら短い会話を交わしたことがある。

 

だからといって「全電通」と「全逓」とを復活させればいいと言っているわけではない。これっぽっちもない。今や「比較検討」不可能だとしっかり書き込んだ。

 

あの日の早朝の集会。一泊した学生有志として隣同士になり「短い会話を交わした」相手は「奈良全逓」から支援に来ていた労働者一名のみ。年齢はさほど変わらない。さらに「全電通」がどれくらい支援に来ていたかはよくわからない。

 

しかしなぜ当時はまだ巨大な影響力を持ち得ていた労働組合から、数えるほどしか人間が出せなくなっていたのか。ちなみにドゥルーズは未来の管理社会を見据えてこう言っていた。

 

「特に深刻な問題のひとつが労働組合の無能である。労働組合は、その歴史全体をつうじて、規律にあらがう闘争に、管理社会に対抗する新たな抵抗の形態に順応したり、新たな抵抗を成り立たせたりする余力があるだろうか」(ドゥルーズ「記号と事件・管理社会について・P.366」河出文庫 二〇〇七年)

 

インボイス制度の問題点は、当初から予想されうる議論のあり方が予想されていた通りに演じきられるしまう事態に立ち至るのがみえみえでありながらまんまと許してしまった側にもある。議論が対話になっていない。ダイアローグになっていない。それなら労組など始めからいらない。

 

去年の夏の参院選のひとこま。日本の音楽団体四団体がたった一つの巨大政治政党立候補者への支持を公式表明した。日本の音楽団体四団体が外部に漏れない不可視の密室協議を経てわざわざ統一教会支持表明したに等しい。どうしてあのようなことが起こってしまったのか。説明責任を果たせというのはまったく正しい。正しいとおもうけれどもそのまた外部しか知らない単なる市民・部外者としてはこれまで何をやっていたのかと首を傾げたくなったのも事実。

 

脱構築あるいは弁証法を用いようとするならば、なぜ用いなかったのだろう。ますます首を傾げたくなるほど動きが鈍い。遅刻も遅刻、大遅刻。「駆けつけたらもう終わっていた」。二〇一二年と二〇二一年とを勘違いしているかのように見えた。

 

「文化」と言っても、例えば中上健次死去を受けて柄谷行人が「日本近代文学は終わった」と言い、大江健三郎死去を受けてもう一度「日本近代文学は終わった」と言って二度も笑いを取っている間に何一つできなかったとは言えないだろうとおもう。日本近代文学が終わったというのは確かだ。マス-コミのいつもの口癖=「社会全体」ではなく、どうしても「社会」と言いたいのなら、その「構造」の中に組み込まれなおかつ卑猥なひっつき虫に取り憑かれたかのごとく年がら年じゅう連動することを余儀なくされている自身の場所から、それぞれの書き手らはもう書き始めているわけで今さら感は拭いきれない。

 

さらには、ずいぶん弱体化して久しいとはいえ労働組合の中で根気よく人材を育て上げていくということはどういうことを指していうのか。熟練者が初心者に泳ぎを教えるような、あるいは車椅子の操作の仕方を知っている側がその初心者に教えるような、そんな具合が想定されていなくては簡単に動かせるものも動かない。今の日本で横行している問題だらけの「議論」、馴れ合いに終わることがわかりきっている無意味な「議論」ではなく、ふつうの対話を通して組合の存在価値を具体的に知ってもらう地味な取り組み「直し」が必要だろうとおもう。そうでなくてはインボイス制度のどこをどうつつけば相手が浮上してくるのかすら見えてこない。もし仮に見えたとしよう。すでに相手はおそろしく複合している。

 

そこらへんをもう少し考えてほしい。


Blog21(番外編)・アルコール依存症並びに遷延性(慢性)鬱病のリハビリについて615

2023年11月22日 | 日記・エッセイ・コラム

アルコール依存症並びに遷延性(慢性)鬱病のリハビリについて。ブログ作成のほかに何か取り組んでいるかという質問に関します。

 

母の朝食の支度。今朝は母が準備できそうなのでその見守り。

 

午前六時。

 

前夜に炊いておいた固めの粥をレンジで適温へ温め直す。今日の豆腐は藤野「鍋とうふ」。1パックの四分の一を椀に盛り、水を椀の三分の一程度入れ、白だしを入れ、レンジで温める。温まったらレンジから出して豆腐の温度が偏らずまんべんなく行き渡るよう豆腐を裏返し出汁を浸み込ませておく。おかずは白菜の漬物。

 

漬物は浅漬けよりさらに塩分をきった程度。タッパーに移して冷蔵庫で保存しておいたもの。

 

昨日夕食はホタテの刺身。母は五個も食べた。ありがたい。なおかつ「訳あり」商品なので残りの三分裂とか四分裂してしまっている部分は介助する家族が食べれば何も問題ない。刺身ゆえ紫蘇付きでもあり鬱病を患う息子としてはほんのいっときであれすっきりする。

 

昼食後はいつもの「相棒」再放送。ドンペリドンが奏功している時間帯の範囲内には何とか入る。椅子に腰掛けてではあるものの。

 

夕食後は「家政夫のミタゾノ」再放送。これまたドンペリドンが奏功している時間帯の範囲内には何とか入る。椅子に腰掛けてではあるものの。

 

だが腰掛けてであれ癌に限らず終末期医療もほぼリミットに近い患者の場合、長時間はとても無理。その点「相棒」、「家政夫のミタゾノ」はどちらも一時間で一話完結型。後者が終わるのが午後十時前。母の就寝時間としては理想的なため助かることは助かる。とはいえ息子の胸中はやや複雑。膵臓癌発覚の何年も前から機会あるごとに本格ミステリを薦めてきたので。

 

もはや文庫はとうてい無理。単行本はミステリではないが去年読んだ川越宗一「熱源」(文藝春秋)が最後になった。書き込みの字体もまだしっかりしていた。「サハリン、ロマノフ、関東軍、ーーー」。

 

それはそうと抗癌剤点滴中止後に出現、四ヶ月以上引き続いている鼻水止め。鼻炎用点鼻薬噴霧型ナゾネックス(杏林製薬)が母には合うようだ。

 

終末期医療では新しい薬剤へ置き換える手間暇がかかり思いもよらぬ副作用が出てきたときの処置で躓くことがしばしば。安易に置き換えない。効果的なら慣れた薬を続ける。なので抗癌剤中止後も引き続く副作用(鼻水)対応はおそらくナゾネックス連投になる見込み。杏林本部はJR御茶ノ水駅前。電車のレールは神田川沿い。しかし製造現場は滋賀県甲賀市滋賀工場。もっとも、MSD本部はニュージャージー州Rahway(ラーウェイ/ローウェイ)。ファイザーに次ぐ業界第二位とはいえ売上高だけを見ればという条件付き。ハドソン河が大き過ぎてかつての神田川は見る影もなくなったぶん、これから激増する日本の後期高齢者にとっては逆にとても大切な思い出かもしれない。

 

参考になれば幸いです。

 

今朝の音楽はスタン・ゲッツ「I’ VE GOT YOU UNDER MY SKIN」。