白鑞金’s 湖庵 アルコール・薬物依存/慢性うつ病

二代目タマとともに琵琶湖畔で暮らす。 アルコール・薬物依存症者。慢性うつ病者。日記・コラム。

Blog21・年末年始にパソコンを想うということ

2023年12月18日 | 日記・エッセイ・コラム

滋賀県に引っ越してくる前から数えて三台目のパソコンを使っている。同じメーカーを愛用しこれまで何度もアップデートを重ねてきた。ところが三年くらい前のアップデート以後、それまであらかじめ付いていた文字変換機能が大幅に削られた。なかでもひどいのは外国語がほとんど出ないという危機的事態。

 

ドイツ語、フランス語、中国語といった世界の主要言語はいうまでもなく、ここ数年で急速に存在感を増したグローバルサウスの諸言語はまるで出ない。逆に英語は出るのだが驚くべきことに肝心の発音記号が出ない。いくら探してみても出てこない。発音記号が出ないというのは諸々の学問研究はもちろん、学問研究以前に必要となる場合が多い言語学学習にとってはどうしようもない役立たず。もはやポンコツ。

 

もし諸言語を打ち込みたい場合、また別にアプリケーションを購入しなくてはならないらしい。低所得者層の家計を考えるとそんな予算はない。今後購入できるかどうかの見込みも立たない。ますます情報弱者を作り出していくばかり。政府が意図的に作り出し拡大再生産させていくのであり、どれほど学習意欲があるとしても低所得者層は常に切り捨てられていく一方。さらにわるいことに、この日本の惨状を少しでも改善しようとする政治家は残念ながら与党にも野党にも見あたらない。いたとしても大勢に影響しないため嘲笑われている始末。大人のいじめは以前よりはるかに陰湿になった。

 

ともあれ、こんなパソコンでも迷惑メールをはじき飛ばしシャットアウトする機能はおそらく世界一。日本ではあまり知られていないかもしれないが海外では当たり前によく知られている。世界を相手にしていると言いながら実はいつも世界に対して転倒しており「ひとりよがり」ばかり繰り返し、そのつけを税金で埋め合わせる税金依存症から抜け出せないし抜け出すつもりひとつ見られない日本政府。そんな政府を積極的に支援しつづける人々のことはしらないが、その子や孫がどんな逆襲に遭うか、これまで遭ってきたかを教えようとしない教育現場。目に見えて沈没していく日本にとどまって生きていくというのはもはや困難を通り越して日に日にしらける一方なのだ。


Blog21(番外編)・二代目タマ’s ライフ216

2023年12月18日 | 日記・エッセイ・コラム

二〇二三年十二月十八日(月)。

 

早朝(午前五時)。ピュリナワン(子猫用)その他の混合適量。

 

朝食(午前八時)。ピュリナワン(子猫用)その他の混合適量。

 

昼食(午後一時)。ピュリナワン(子猫用)その他の混合適量。

 

夕食(午後六時)。ピュリナワン(子猫用)その他の混合適量。

 

今日もソファでぞんぶんに昼寝。飼い主がくしゃみをすると目を覚ます。もう一度くしゃみをするとソファから身を乗り出そうとする。三度目のくしゃみでなぜかたたとキッチンの裏へ回り込みお腹をみせて「遊んでポーズ」。この意味のわからなさが猫の持ち味かもしれない。

 

黒猫繋がりの楽曲はノン・ジャンルな世界へ。ツジコ・ノリコ。デビュー以来日本だけでなくメジャーシーンの音楽家や音響アレンジャーにたいそうパクられてきたレフトフィールドのひとり。狭苦しいセンターの外(レフトフィールド)へ出て世界で活躍中。年末に東京、京都、福岡で五年ぶりのライヴ予定。その2。

後期高齢者が増えてきた日本のプログレ愛好家の年末を締めくくるこの一曲。その13。


Blog21・寺町二条90’

2023年12月18日 | 日記・エッセイ・コラム

群像一月号に「100000t」の文字が見える。中古ジャズレコード&古書「100000tアローントコ」のことだが行ったのは移転前でもう何十年になるか忘れた。保坂和志の「京都市役所の真ん中くらい」という表記はおそらく「アローントコ」の意味を説明せんがためにそう書いたのだろう。間違いとはいえない。しかし、ともすれば怖い。

 

「京都市役所の真ん中」。どんな世界がうごめいているか。ノンフィクションでもルポルタージュでもいいかもしれない。誰か真面目にやってみる気はないだろうか。ひとりではとても無理。かといってグループなら可能かといえばそれもまた困難。地下水脈の奥の奥まで行き着けるかどうか、行き着けたとして無地に帰ってくることができるかという、それはそれは現代ホラー顔負けの苦難災難大冒険を覚悟しなければならない。もしできたら?それは出来上がりを見てからしかわからないとしか言えない。

 

さて、移転前の「100000t」は寺町通りをはさんだ市役所本庁舎西側ビル内にあった。移転後も寺町通りをはさんだ市役所本庁舎西側というところは変わっていない。移転前の「100000t」に中古CDがまったくないかといえばそういうわけでもなくほんの少しなら置いてあった。しかしほとんどはジャズの復刻に積極的だったディスクユニオンから出たものが多くいわゆる「名盤」ばかり。かつてのレコード版を追い求める側としてはほど遠い気がした。その点はほかの中古店も似たり寄ったり。だが中古レコード店の絶対数がそもそも違っていた。京都のあちこちにあった。吉田山の北東側から喫茶店をはしごしつつゆるゆる歩いて寺町二条周辺までやってくる。それだけでたっぷり一日過ごすことができた。

 

ところで、寺町二条に「名探偵」はいるのだろうか。いない。では、しかしどうして、探せばいるかのように見えるのか。実在していそうでもある。ひとまず周辺を見渡してみたい。

 

中古レコード店、古書店、楽器店、伝説的喫茶店、ジャズ喫茶、ジャズバー、ライヴハウス、花街、旧花街、画廊、茶道関連品店、陶芸品店、伝統工芸品店、手芸用品店、人形専門店、家具店、神社仏閣、墓地、廃墟、大中小微細河川、疏水、疏水の上に設置された家屋、大路小路の網の目、行き止まり路地(裏)、京都市役所。

 

柳田國男の言葉をもじれば「名探偵」はいそうなところで目撃される。実在するしないにかかわらず。

 

中古レコード店巡りといっても京都市内ばかりとは限らなかった。大阪市北区太融寺ビルに「冗談伯爵」という有名店があり、二度ほど遠征したのはこれまた遠い思い出である。