二〇二四年六月二十四日(月)。
早朝(午前五時)。ピュリナワン(成猫用)その他の混合適量。
朝食(午前八時)。ピュリナワン(成猫用)その他の混合適量。
昼食(午後一時)。ピュリナワン(成猫用)その他の混合適量。
夕食(午後六時)。ピュリナワン(成猫用)その他の混合適量。
昼食後に飼い主とその妻は家計のやりくりの相談。
選挙で選ばれた日本で最も劣悪な人々と心中するつもりはこれっぽっちもないので個々の立場に応じて考えないといけないことが山ほどある。話が盛り上がると声もやや大きくなる。
そばで耳を澄ましていたタマ。
飼い主夫婦の話の内容がかなりシビアなものであろうとなかろうと話が盛り上がってくるとタマは知らず知らず嬉しくなって動き出したくなるらしい。
軽快に走りながらぬいぐるみを投げたり蹴り飛ばしたりしてひとりで懸命に遊びまわり始めた。
あのねタマさん、我が家の未来はそうとう厳しいんだよ。あるいは言いきかせなくても会話の端々に覗く絶望的困難さにピンとくるのだろうか。
どうかわからないなりにタマのこともお忘れなくと猫は猫なりにアピールしているように見える。
そのうち夕方に葉書が届いた。
かかりつけの動物病院から今年のワクチン接種のお知らせ。七月半ばの予定。
亡き母がまだ通院できていた頃に付き添っていてともかく暑い夏が路上にもわもわ沸き立っていた去年だが、同時に生後四ヶ月ほどのタマの第一回ワクチン接種があった。
ワクチン接種後は一時的に元気がなくなるケースがたくさんあるものの二代目タマは全然平気。それを見て末期癌の母はしみじみつぶやいたものだ。
「若い人はこれからどんどん伸びていく。老いていく人はますます老いていく。タマはこれから伸び盛り。元気そうや」
もう一年になるのか、、、
黒猫繋がりの楽曲はノン・ジャンルな世界へ。エーメン・デューンズ。まだ見ぬ内面の深淵を惑溺して止まないクラゲのような「メリハリのなさ」や「美学の欠如」が顕著。ゆえに地球表面を覆い尽くす「(暴力的な)規律と(不可視の)管理と」に押し貫かれ疲れ果ててばかりのリスナーにとって、デジタル警察社会の中では多分にオルタナティヴな音楽として心地よく作用する。かといってありふれた「どんみり感」はなくむしろポップ。