ふくろう日記・別室

日々の備忘録です。

秋はいい匂い・漢数字

2015-09-26 22:17:53 | Word
同人誌に掲載する詩2編をめぐっていろいろありました。
まず、1篇にするか?2編にするか?迷った末に2編に決めました。

その後で、漢数字をめぐって編集者さんとあれこれ・・・・・・。(詩は縦書きです。)

「七〇歳」⇒「七十歳」
「一七歳」⇒「十七歳」

「〇」か?「十」か?「一」か?「十」に統一しました。
ちなみに西暦は「一九四六年」と表記しました。
編集者さん、ありがとうございました。


さらに、S堂の辞書の編集委員の方のサイトに設けられている質問コーナーで質問しましたら、
お返事を頂くことができました。漢数字には「一方式」と「十方式」とがあるそうです。
私たちは「十方式」で統一することになりました。
これで、安心です。ありがとうございました。



さて、散歩に出れば、キンモクセイのいい匂い。








 これは「ギンモクセイ」です。





彼岸花も咲いて、秋でした。

悲しみからはじまる

2015-07-30 16:38:10 | Word



線の千束    高田昭子


初夏の夕暮空は薄あかく 
線描きのような白い雲が流れている
時間はゆっくりと
夜の地平線に降りてゆく

哀しみはあの雲のような細い線
日々のなかで
それは少しずつ殖えて
見えない手が束ねてゆく

ひとたちから愛されること
ひとたちを愛すること
「生きた」ということはこれだけのもので
それでも抱えきれないものとなる

愛の細い線は時間のなかで絡まる
切るか 切られるか 
目には見えないものに
刃物をあてる危険を冒すこともある

哀しみは
わたくしの閉じた目のなかで
いとおしくたなびく線の千束
今夜も夢のなかでひっそりと機を織っている



命の仕事 女性の生き方

2015-07-08 00:25:22 | Word


出産と子育てと家事と仕事の両立。
仕事をしながら老親介護、看取りを全うすること。

どう考えたところで、どれにも無理がある。
政策や民間委託に期待できる部分はほんのわずかだろう。

政府や税金、民間施設が子育ても老親介護もしてくれない。
とりあえず、決められた場所と時間内で、やや安全と思える場所に
子供や老人を預かるだけ。それ以上のことは期待できない。

保育所や老人施設に働く方々の就業条件があまりにもお粗末ですし。
働くお母さん、あるいは働く子供(老親の)たちだって、
いつでも時間との勝負みたいな日々に追われているだけだ。

「命に関わる仕事を自らの手で行う力」
これに気付くことができないほどに、多忙を極めている人たち。
この流れは変えることができるだろうか?

これは、森田真生氏への反論ではない。
森田氏のこの言葉は「原点」なのだ。


梅雨の名前

2015-06-18 21:17:28 | Word
写真を撮るようになってから、季節の動きがわずかにわかるようになったような気がします。
花や実や葉の変化によって、季節は移動してゆく。あたりまえのことに気付きます。
それらは、それぞれの季節の名前に関わっているのですね。

最近、素敵な言葉を2つ覚えました。

「栗花落=ついり」
「墜栗花=ついり」

どちらも「入梅」のことで、栗の花が落ちる頃だと教えて下さっています。



落ちるのは「雄花」でして「雌花」は栗の赤ちゃんになります。
あわれな雄花よ……。


さらに3つ目に覚えた言葉は、

「黄梅の雨=こうばいのあめ」

梅の実が黄色くなった頃のことで、「梅雨」のことだそうです。



ひとの暮らしのなかで、カレンダーよりも季節を知らせているのは実は花や実や葉っぱなのですね。
あたりまえのことに深く納得できる言葉はすばらしいです。