24日、高松港から直島の宮浦港へ朝の船で渡る。直島は周囲16キロの小さな島です。岡山のベネッセ(元福武書店)御曹司が「ベネッセ・アートサイト直島」代表、「直島福武美術館財団」理事長を努められて、直島全般をアートの島としたという経緯のある島です。代表的なものとしては・・・・・・
①地中美術館
②ベネッセハウス
③家プロジェクト
④屋外作品
①は島の景観をそこねないように地中に造られた美術館です。ヨーロッパの画家たちの作品が展示されています。③は個人の家あるいは廃屋、、神社、お寺などをそのまま生かし、修復したりして、ユニークでうつくしい建築作品となっています。①と③は月曜休館のため外側しか見られませんでした。②のベネッセハウス・ミュージアムのみ開館していましたので、宮浦港前からバスに乗ってゆきました。詳しいことは「ベネッセハウス・ミュージアム」のサイトでどーぞ。
海辺の高地にたたずんでいるこのミュージアムは、外に出られる出入り口がたくさんあって、そこから海が見えます。自然とよく調和していました。その全体がミュージアムなのですね。岡山から高松に来る途中の瀬戸大橋も見えました。
④は島の公共施設や学校そのものが建築作品でありました。また草間弥生の巨大なオブジェが海岸に点々と・・・。何気なく港に置かれた椅子さえも作品でした。
直島にはタクシーが1台しかないと聞いていました。「そのタクシーをお願いできませんか?」と高松港の切符売り場の案内の方にお尋ねしましたら、「バスの運転手とタクシーの運転手は同一人物です。」だって!
帰りのバスに乗っていたら途中で運転手さんが交代。ううむ。つまりこの島の移動手段を支えていらっしゃるのは、このややご高齢の運転手さんお2人なのですね?道はどこでも狭いです。小さなバスでもやっと通っているような感覚です。このバスは観光客のみならず、島の方々の足にもなっています。
この小さな島に持ち込まれたこれらのアート・プロジェクトは島民の方々と調和しながら共存できているのでしょうか?と思わず考えてしまったのは、「ベネッセハウス・ミュージアム」はホテル付きという滅多にない形式を取り入れていることにあります。この島に宿泊しなかったのは、その高額なホテル代(庶民感覚で計るならば、2~4倍)にあったのでした。
さて直島もさようなら。船で宇野港に出ました。JR宇野駅から岡山へ、その先は新幹線で東京・・・そして帰宅。雨は娘がマラソンする日から、直島の「ベネッセハウス・ミュージアム」を出る時まで降っていました。ビジョ(?)2人旅ゆえ♪