エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

#文句をつけたい私 #その出処進退

2017-09-14 01:57:21 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

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発達トラウマ障害(DTD)=愛着障害の心の地図は、軽蔑と恥だらけ!
   自分を確かにさせてくれるもの   全人格性と言ったら、難しそうですね、これは単に、頭の話じゃないということです。今の日本で、知ることと言ったら、単......
 

 

 ヴァン・デ・コーク教授の  The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 虐待されたら、意識できなくても、身体はその傷を覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?

 第17章。「バラバラな自分をまとめる:決めるのは自分」です。p.287,最後のパラグラフから。

 

 

 

 

 私がジョアンに聞いたのは,「あなたは,人に文句をつけるところがあるでしょ」ということでした。ジョアンは自分のそういうところに気づいていたので,「その文句をつけることをどう思ってんですか?」と訊きました。そのようなキーポイントをつくような質問のおかげで,ジョアンは文句をつける自分と区別がついて,本当の自分に繋がり出したんです。ジョアンが思わず応えたのは,「私は文句をつけるのが嫌いなの,だって,文句をつけるのは,うちの母親を思い出すんだもん」ということでした。私が「あなたの文句をつけるところがあるのは,自分を守るためだったんじゃないですか」と訊くと,ジョアンは怒りが落ち着いてきて,もっと知りたい感じに,もっと考えを深めたい感じになってきたように見えました。「お母さんが昔私を呼んだ,いくつかの名前で私を呼ぶことが必要だったんじゃないかと思います。最悪」とジョアンは言いました。ジョアンの話によれば,ジョアンは大きくなって母親みたいになるのが怖かったし,母親は正しいことをしたためしがないとも感じていたのだそうです。人に文句をつけるのは,ことを収めるものだったのは明らかです。つまり,文句をつけることは,私からジョアンを守るだけじゃなくて,母親が文句をつける前に自分で文句をつけちゃおうとするものだった訳です。

 

 

 

 

 

 文句をつけるのが癖の人がいますでしょ。それは,そこだけ見ると厄介な人の代表選手みたいに見えるけれども,実はその人の母親がその人が子どものころに,文句をつけるのが常の人で,その母親から自分を守る術が,文句を母親よりも前につけることだった,と分かれば,その出処進退も,おのずと分かってくる,ということになりますでしょ。

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