子どもを守るためには、自分のやっていること、人がやってることが、本当に、その子どものためになっているのか、常に吟味することが必要でしょうね。子どもは自分のためになっている、と感じたら、笑顔になるか、実に晴れ晴れした顔になるか、いずれかでしょうね。子ども達は、動物的な直感で、本物を嗅ぎ分けるからでしょう。そうでない場合は、たいてい役立たない偽物です。今回もそうでしたね。
ブルース・ペリー教授の The boy who was raised as a dog の第11章、「癒しのやり取り」のp.236の、ブランク下の第2パラグラフから。
まずは、赤ちゃんと新人の両親を育てる育て方から始めるのが良いでしょう。これまで見てきましたように、あかちゃんを普通に育てるためには、1人か2人の親が、いつでも献身的な注意を払うことが必要です。それと同時に、その親達も、情のある地元の人たちから、日常的な手助けをして貰うことが必要です。この地元は、新しい住民の尽きないニーズにも気付いて、応えていくものです。人間が進歩した時、1人の女性だけが子どもと1日中過ごして、旦那は1日中事務所、と言うような世界に暮らしている訳ではありませんでした。
医療や心理に関わる所だけを論じていませんよね。ブルース・ペリー教授は一貫して、社会批判的、文明批評家然としています。
子育てには、親の献身が必要です。と同時に、親も、地元や社会からの支援を必要としています。
つまり、子育ては、助け合う社会を前提にしている、ということです。助け合う社会がないと、子育ては崩れます。今のニッポンみたいにね。
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