命と命の響き合いは、強い立場の者が、弱い立場の者に対して、敢えて低い立場を選択することからしか生まれない、対等なコミュニケーションです。
Young Man Luther 『青年ルター』p.219の第4ラグラフから。
セックスと仕事に関して、間違った引用をすることは簡単です。ニーチェでさえ、仕事に関して、ルターを誤解して、訓練と実践が、信仰そのものであり、信仰の前提条件になる場合も多い「良いこと」には欠かせないものだと主張しました。ニーチェは、ショーペンハウアーの禁欲主義と悲観主義とを、当時批判してものを書きましたし、復讐心と復讐することを価値あるものとしたかったんですね。ニーチェが無視したのは、ルターは「良いこと」には反対でしたが、仕事そのものには非常に賛成していたことです。それから、ルターはあらゆる活動を聖なる仕事としましたし、肥料を積み上げることも、赤ちゃんをお風呂に入れることも、馬を洗うことも、もし信頼を込めてすれば、聖なる仕事になる、としました。
これが近代の始まりです。そして、近代の信頼の始まりです。
こうして、本物の信頼が復活しました。
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