エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

#心魅せられる物事 と #自己喪失

2020-06-03 07:36:15 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの
 
#聖書の言葉 #単独者の恵み  #神

 #聖書の言葉 #1人豊か #驚き感嘆     私の好きな聖書の言葉から。 2六日ののちイエスはペテロとヤコブとヨハネを連れて高い山へ上られた。彼らだけの内輪であっ......
 

 

「発達トラウマ障害 Enpedia」    

をご参照ください。  

 ヴァン・デ・コーク教授の  The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『大切にされなかったら、意識できなくても、身体はその傷を覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』 は,翻訳が終わりましたが,印象的な言葉を適宜拾ってみようと思います。 

 p.123から。

 今朝は,p.123,第2パラグラフから。

 

 

解離:知ると知らない

 

 リオンズ・ルースは,解離という症状に特に関心がありました。解離とは,失った様々な気持ち,受け容れることが叶わないこと,見捨てられたこと,人がかまってくれないこと,から起きてきまして,粗末で空っぽでガラクタで,逃れようもなく,押さえつけられていると自分を見做すことです。リオンズ・ルースが気付いたのは,「顕著で意外な」関係があることでしたが,その「顕著で意外な」関係とは,お母さんが,生後2歳までの間に,赤ちゃんをホッタラカシにしたり,赤ちゃんに息を合わせないことがあったりすると,大人になってから,解離症状を起こしやすい,ということでした。リオンズ・ルースの結論は,お母さんから真実に善く見てもらい,真実に仲良くしてもらえない赤ちゃんは,青年になっても,自分も人も良く見ることができないし,自分とも人とも仲良くすることもできない,ということでした。安心してやり取りできる関係の中で生きている赤ちゃんは,様々な不満や悩みだけではなくて,自分に割り当てられた湧き上がる私も人に出すようになります。自分に割り当てられた湧き上がる私とは,すなわち,自分が心魅せられる物事,自分の好み,自分が目指している物事ですね。

 

 津久井やまゆり園事件の植松聖(さとし)さんも

 座間9人殺人事件の白石隆弘さんも

 京都アニメ放火事件の青葉真司さんも

 生後9が月から15か月の間に,お母さんから息を合わせて貰わなかっ可能性が非常に高い発達トラウマ障害が疑われます。

 発達トラウマ障害は,多くの日本人が掛かっている自己喪失の病です。

 この3人とも,自分が心魅せられる物事,自分の好み,自分が目指している物事をお母さんから省みてもらえない毎日を過ごしたに違いありません。そうして心から湧か上がってくる私は死んでいたんです。

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