エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

2月中旬

2015-02-23 06:58:56 | エリクソンの発達臨床心理

                   2月中旬の雪山は、すでに春芽でピンク色

 

 夜明け前の悦びは、春先の悦びでもあります。そして、それは信頼と深く結びついた悦びなんですね。信頼は悦び。

 その絶妙な感じの悦びを、内村鑑三が、「2月中旬」という詩にしています。

 

 

           2月中旬   

                               内村鑑三

 

雪は降りつつある。 然し春は来りつつある。 寒さは強くある。 然し春は来りつつある。

 風はまだ寒くある。 土はまだ堅くある。 青きは未だ野を飾らない。

 清きは未だ空に響かない。 冬は未だ我等を去らない。

 彼の威力は今尚我等を圧する。

 然れど日はやや長くなった。 温かき風は時に来る。

 芹は泉のほとりに生えて、魚は時々巣を出て遊ぶ。

 冬の威力はすでに挫けた。

 春の到来は遠くない。

 

 

 

そんな悦び、味わいながら生きたいものですよね。

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「ただの人」として生きまし... | トップ | 朝のハーモニー »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿