原稿がボツになりましたので,このブログに,載せたいと思います。
なぜ没にしたのか,皆さん考えてくださいね。
「 山田洋次監督の映画「家族はつらいよ」。BSで見た,と言う人もいるかもしれませんね。TVコマーシャルにも使われた,「お父さんがストレスなの」と,吉行和子さん演じるおばあちゃんが,橋爪功さん演じるおじいちゃんに言う場面がありましたね。おばあちゃんの落ち着いた表情と,おじいちゃんの,対処に困った時の大げさな表情とのコントラストが,印象的でしたね。
今の子どもは,赤ちゃんから大学生に至るまで,多くのストレスに晒されています。皆さんの生活もストレスだらけでしょ。でも,大人になってからストレスと,赤ちゃんの頃からの子どものストレスとでは,まったく意味が違います。
どういうことでしょうか?
大人は,身体も心も,発達が一段落しています。いわば,「完成品」です(なかには,「これで完成品?」と感じる大人もいますが)。でも,赤ちゃんから25歳くらいまでは,身体も心も,脳も,徐々に発達しますでしょ。赤ちゃんの頃からのストレスは,特に脳にダメージを与えることが,この30年で,よく解かってきたんですね。
赤ちゃんの頃からのストレスで一番大きいのは,お母さんが赤ちゃんの目の前にいないこと。
ニッポンは,低賃金・長時間労働を一般市民に強いる,「病んで不毛な社会( impoverished society 国連の文書から)」ですから,お母さんは,子どもがまだ赤ちゃんの時から,夜遅くまで働かなくてはならない場合が,日本ではとっても多い。あなたの場合はどうですか?
デンマークやスウェーデンみたいに,残業がない国でしたら,夕方5時には,家族全員が家にいる場合が多いけれども,低賃金・長時間労働が多い日本では,夕方5時に家族全員が家にいる家庭って,100家族の内,いくつあるのかしらね?
赤ちゃんの頃から,多くの時間を,お母さん以外の人の世話になった子どもは,ストレスに弱い脳になってしまいます。すると,不安と怖れを感じやすくなります。友達と上手に関われなかったり,片付けが下手だったり,提出物が守れなかったり,集中力を持続するのが苦手だったり・・・。でも,それは性格やなまけ癖のせいにはしても,自分のストレスに弱い脳のせい,とは,普通思わないでしょ?
でも,多くの場合,性格やなまけ癖よりも,ストレスに弱い脳のせいなんですよね。
…」
子ども達に,社会を批判的に見る視点を教えては,ダメ。
子ども達に,自分自身と,自分の置かれた社会を理解することを教えることも,ダメ。
今の「学校」の理想の教育:
時の政権から,騙されていることも知らずに,騙され続けなさい,監視され,言うことを,唯々諾々と聞く奴隷でいなさい
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