エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

マリリンの転換反応

2016-09-07 01:03:19 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

 
私学よ、お前もか! 改訂版
  今晩も、日本の個人と組織の問題を考えます。 西武と言えは、西武鉄道、西武バス、西友などを傘下に持つSEIBUを想像します。個人的なことですが、私も国立市民として、西......
 

 発達トラウマ障害(DTD)の子どもヴァン・デ・コーク教授はマリリンのために、おだやかで優しい治療グルーブを選んだのに、マリリンに対して、ヅケヅケと性生活について聞いちゃった、と言います

 The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』p.128の、第2パラグラフから。

 

 

 

 

 

 3ケ月後、マリリンは治療グルーブの人たちに話したことは、「私は、地下鉄から先生のオフィスまでの間の散歩で、ヨロヨロとして、何度か転びました」ということです。マリリンが気にしたのは、自分が伏し目がちになることでした。また、最近テニスボールをよくなくしていたんです。私はまた、マリリンの絵と、大きく怯えた眼をした、乱暴な少女のことを思いました。これは一種の「転換反応」だったのでしょうか? その「転換反応」では、自分の心の葛藤を、身体が上手にコントロール出来ないことに表します。2つの世界大戦のたくさんの兵士たちは、麻痺に苦しみましたが、その麻痺は身体の怪我が原因ではなかったんです。私も、メキシコやインドで、「ヒステリー盲」のケースにいくつも出合いましたね。

 

 

 

 

 「転換反応」。難しそうですね。でも、不登校の子どもが、学校にいけない感じを、頭痛や腹痛など体の痛みとして訴えることがありますね。これも、「転換反応」の一種らしい。あるいは、マリリンみたいに、上手く歩けない場合もあるようです。他に、目が見えづらい、音が聞こえ辛い、匂いが匂い辛い、などの感覚異常が起きることもあるようです。

 

 

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