エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

発達トラウマ障害(DTD)の子どもの予後を決める要素 その2

2016-09-06 03:27:58 | ブルース・ペリー教授の『犬』

 

 

 
ラッキー、を見通すルター
  真の改革は、敵をも唸らせるものがあるみたいですね。 Young Man Luther 『青年ルター』p.224の第2パラグラフから。     ......
 


 

 発達トラウマ障害DTD愛着障害の子ども温度や、ストレス反応が上手なことが、まず、発達トラウマ障害(DTD)の子どもの予後を決めるというのが、ブルース・ペリー教授のご意見です。

 ブルース・ペリー教授の The boy who was raised as a dog の第6章、本のタイトルにもなっている「犬として育てられた少年」のp.151の、第4パラグラフから。

 

 

 

 

 

 知性も不可欠な要素です。しかし、知性が予後の良さの上で大切なことは、あまり理解されないことがよくあります。知性があることは、情報処理を進める基本になります。連想するために、経験を繰返すことが少なくて済む人がいます。このような知的な人は、その大部分が遺伝的に決まるものです。少ない繰り返しで学べれば学べるほど、その子は、その分、頭の良い子だから、本質的に、繰り返しが少なくて済みます。たとえば、普通の子は、お腹ペコペコに時に、お母さんは来てくれて、不満を解消してくれるということを学ぶためには、800回繰り返し母親が子どもにおっぱいを上げるとしたら、頭の良い子ならその繋がりが分かるためには、400回の繰り返しで済む、ということになるやもしれませんよ。

 

 

 

 

 

 知性が高いと、少ない繰り返しで学習できる、ってわけです。良い学びなら素敵ですから、とんでもない学びもずくに結びケてしまう可能性が悲しいですね。

 

 

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