エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

微笑むジャスティン

2016-06-21 00:32:17 | ブルース・ペリー教授の『犬』

 

 

 

 

 

 
わがままを卒業する時
  わがままは、外では「許されない」ことでしょうけれども、お母さんとの関係では「最高の美徳」として許していくと、根源的信頼感をプレゼントすることができます。そのようにして育......
 

 

 発達トラウマ障害DTD愛着障害の子どものセラピー。何よりも《根源的信頼感》が必要です連続です。

 ブルース・ペリー教授の The boy who was raised as a dog の第6章、本のタイトルにもなっている「犬として育てられた少年」のp.132の第6パラグラフから。

 

 

 

 

 

進歩は劇的です。来る日も来る日も、ジャスティンにとって、良い日となりました。毎日毎日、ジャスティンは日増しに安心・安全を感じていました。ジャスティンは、食べ物や捏ねた糞便を投げつけることがなくなりました。笑顔をこぼすようになったんですよ。こちらがいろいろと言ったことに気付き、理解しているサインをハッキリと示しました。ジャスティンは一緒に暮らしていた犬から刺激と気持ちを受け止めていたことも分かりました。犬は信じられない位社会的な動物であり、群れの中にある洗練された上下関係があるものです。時々、怯えた犬みたいに、馴染のない人々に応じていました。ジャスティンはためらいがちに近づき、後ずさりして、それからまた、近づくのです。

 

 

 

 

 

 怒ってばかりいるようなジャスティンでも、笑顔になるのですね。

 ブルース・ペリー教授も、さすがに賢慮と信頼を基盤にしての関わりです。笑顔を生み出すもの、それが、根源的信頼と、それに基づいた賢慮、という訳ですね。

 

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« インターメッツォ : 遊び... | トップ | 演じることが、自分の身体や... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿