Paul Frewen , Ruth Lanius (2015) , Healing the Traumatized Self consciousness, neuroscience, treatmet 『トラウマを負わされた自分に対する囚われから自由になること 意識、脳科学、治療』の翻訳。、TRASCの症状を軽減しておかないと、確かにセラピーが続きません。
最終章の第7章、p.281の最後のパラグラフから。
発達トラウマ障害(DTD)の子ども一人びとりの、トラウマ関連の変性意識(TRASC)に、自己防衛の対処方法として、陥りやすい傾向を直に軽減していくと、クライアントが、その後のトラウマ治療の過程の準備が出来てきます。そのトラウマ治療の過程とは、トラウマを負わされた体験の記憶に折り合いをつけて、背負い込まされたトラウマのために、癒されずに来た喪失を悲しんで、心に収めることに集中することです。特に、一般に考えられていることは、トラウマを負わされた経験の記憶に折り合いをつけ、トラウマに関連する悲しみや嘆きの経験を心の収めるためには、クライアントは、(1)現在を体験すること、(2)注意深く、トラウマを物語にすることに集中する、(3)内省的に心を整え、気付きを与えられること、(4)気持ちを受け止め、表現すること、が出来るようにならなくてはならない、ということです(ジョイコックス、フォアとモーラル、1998, ロエマー、リッツ、オーシロとワグナー、2005)。
ここに、ラニウス教授らが記していることが、発達トラウマ障害(DTD)治療の王道です。
特に、赤字に黄色のマーカーがしてあるところが、王道です。
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