「発達トラウマ障害≒愛着障害」と診断・アセスメントすることの大事さを、改めて考えていただけたらいいですね。
発達トラウマ障害≒愛着障害の子どもは、ADHDと一番間違います。
今朝も、今から7年前、311(2011)を遡って2年前、ヴァン・デ・コーク教授が、2009年に出した、発達トラウマ障害(DTD : developmental trauma disorder)をDSM-Ⅴにハッキリと入れてね、という提案書(http://www.traumacenter.org/announcements/DTD_papers_Oct_09.pdf) の53目。
今朝は、妥当性と信頼性の章の24日目。今日は、反応性愛着障害。
反応性愛着障害
反応性愛着障害(RAD)も、発達トラウマ障害(DTD)も、両方ともに、守ってもらえるような養育をメチャクチャ奪われていることから生まれてきます。反応性愛着障害(RAD)の特色は、対人関係に抑制的であるか、もしくは、抑制が効かないか、のどちらかです。反応性愛着障害(RAD)に診られる対人関係に抑制的であることと引っ込み思案であることは、発達トラウマ障害(DTD)が人と関わらないことと人を信頼できないこととに被ります。反応性愛着障害(RAD)に診られる対人関係に抑制が効かないことは、発達トラウマ障害(DTD)の行動の症状(すなわち、馴れない場で養育者を対人関係のモデルにできない)や対人関係の症状(親しい関係を得ようとして、過剰に、あるいは、誰彼かまわず、関わろうとします)に被ります。しかしながら、反応性愛着障害(RAD)が発達トラウマ障害(DTD)と違うのは、次のものは反応性愛着障害(RAD)とは言わないことです、すなわち、(a)対人間暴力の影響、(b)感情がコントロール出来ない、(c)反抗的態度や危ないことをする、(d)自傷や自分を落ち着かせる行動がある、(e)否定的なセルフ・イメージがなかなか解消しない、場合は、愛着障害(RAD)とは言いません。
ここはかなり鑑別が微妙なところでしょう。反応性愛着障害(RAD)の診断基準の範囲をかなり絞って、こぼれたところを発達トラウマ障害(DTD)にしている感じです。ヴァン・デ・コーク教授の意図は明確です。診断を明確にして、誤診を避け、間違った治療や関わり方を解消したいということです。
日本では、発達トラウマ障害(DTD)≒愛着障害と考えて良いでしょう。
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