エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

#排除の論理 #絶望的な医療と福祉 #その成れの果ての津久井やまゆり園事件

2018-12-22 09:27:37 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの
 
#学校企業政治不正 #その訳 #ダメなお仕事 #仕事のスピリット #エリクソンの叡智
 インターメッツォ: 宮沢賢治の信頼 透明な力   「僕にもわからん」が最大の教訓 : 正解を答えることが正解にならない時   与えることこそが、あなたの恵みそのも......
 

 

 ヴァン・デ・コーク教授の  The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『大切にされなかったら、意識できなくても、身体はその傷を覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』
 第2章。「心と身体を理解する,革命」,p.38の,第4パラグラフから。その前もご一緒に。

 

 

適応か それとも,病気か?


 脳の病気のひな形は,4つの根源的な真実を見逃しています

1)人間が互いに殺し合う力は,互いに癒し合う力ピッタリと同じだ,という真実。人間関係と,繋がりのある社会を回復することは,人間の幸せを回復する中心です。

2)笑いは,自分自身と人を変える力になるという真実。笑いのおかげで,自分の経験を分かち合うこともできますし,私たちか知っていることをハッキリ腑に落ちたものにすることもできますし,お互いに分かり合える共通の意味を見出すこともできます。

3)私どもは,自分の生理を一定にする(訳注:ホメオスタシスの)力がありますでしょ。脳や身体の自律的な働きもそうでしょ。このような生命維持の働きは,呼吸,移動,人や物に触れることでできますね。

4)対人関係を変えるのは,子どもも大人も安心し,子どもも大人も成長できる場を作るためです。

 私どもがこういった,最も純粋な人間らしさをなおざりにする時,人がトラウマから回復し,自分が生きていることを取り戻す道を奪い去ることになります。(訳注:病院や施設の)患者になることが,回復に向かうよりも,自分が生きている社会から排除されることになりますし,心の中の自分が生きている実感も奪うことになります。

 

 

 絶望的な医療と福祉の現実です。

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