エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

1人きりでも、独りぼっちじゃぁ、ない! または、自分の闇

2016-03-30 01:12:22 | ブルース・ペリー教授の『犬』

 

 

 
田舎と安倍政権 札束以上の価値
  安倍晋三政権批判のシリーズ、最終回。何を取り上げようと思いました。 ずっとお付き合いのある障害者にしようか、それとも、高齢者にしようか、とも思いました。で...
 

 

 命と命の繋がりは、実に根源的な感じです

 ブルース・ペリー教授の The boy who was raised as a dog の第11章、「癒しのやり取り」に入りますp.233、下あたりから。

 

 

 

 

 

 科学技術が進歩するにつれて、進歩が形作る環境から、だんだん離れてしまいましたね。私どもが今暮らしている世界は、生きている存在としては褒められたものじゃありませんでしょ。この世界って、一番根源的に人間らしい必要を満たすことを考慮してくれませんから、私どもは、身にも心にも魂までにも良い活動からは引き離され、毒になるようなことに追いやられちゃいます。残念ですが、私の(児童精神医学の)分野は、この世界の方面に関わってきました。

 

 

 

 

 

 命と命の繋がりを心底実感することが出来れば、どんなの素晴らしいことでしょう。どんなの心安らかなことでしょう。それは、時空を超えた感覚だからです。1人きりでも、決して一人ぼっちにはなりません

 ところが、今の世界は、眼に見えないものは、存在しないのも同然としますから、人間にとって最も大事なものを蔑ろにします。たとえば、優しさ、人を大事にする気持ち、人と人の絆、命と命の繋がり、は、眼には見えませんでしょ。そんなものは、なきに等しいものとして、世界を作る…。

 ですから、今の世界に住む人は、眼には見えない、「心」を病んでいる人が、とっても多いし、しかも、まさか「自分が病んでいる」(闇に囚われている)とは、気付いてない人が、ビックリするほど多いのですね。

 

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