エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

発達トラウマ障害(DTD)の人は、自分を、人を、信頼できない、重篤な心の病気

2016-08-25 08:07:33 | トラウマを負う≪本当の自分≫を取り戻す

 

 

 
自分の心の時空を生きることが オートノミー自律
  仕事は、自分が全うになる一本道にも、終身刑にもなります。 Young Man Luther 『青年ルター』p.220のブランクの後から。    ......
 

 

 Paul Frewen , Ruth Lanius (2015) , Healing the Traumatized Self   consciousness, neuroscience, treatmet 『トラウマを負わされた自分に対する囚われから自由になること  意識、脳科学、治療』の翻訳。発達トラウマ障害(DTD)=愛着障害の子ども、そのセラピーには様々なものがあるようです。ただ、ヴァン・デ・コーク教授が指摘するように、サイコセラピー、薬物療法、ボディーワークの組み合わせが、発達トラウマ障害(DTD)に有効ということと、どのように整合性があるのか、今のところハッキリしませんね。

 最終章の第7章、p.284の、ブランクから。

 

 

 

 

 

 共感社会 : 社会的支援と向社会性(社会のために役立ちたいと願う傾向)

 

 トラウマを負わせる様々な出来事をケアする社会的支援を実現することが、発達トラウマ障害(DTD)に負けない不屈な粘り強さと、発達トラウマ障害(DTD)からの回復のために、一番役立つことは、間違いありません(ブリウィン、アンドリュー、ヴァレンティン,2000; オッツァー等,2003)。人から自分の経験を「良かったね」と認められることだけでも、発達トラウマ障害(DTD)の人たちを虐待がもたらすものから守るのに十分な場合があります(ミューラー、モーゲリ、マーカー, 2008; ニートゥルパック、マーカー, 2009)。それは、親しいパートナー、親しい友達、家族ばかりではなく、仕事仲間、ご近所の人たち、法の執行者、教会の人たち、メディアでもいいんです。スージーは、前の章でご紹介した発達トラウマ障害(DTD)を生き抜いてきた方ですが、最近自分が発達トラウマ障害(DTD)から回復する際の友達の役割について記していますが、そのなかで、他者を仲間として信頼できるようになることが、いかに困難かも描いてくれましたね。

 

 

 

 

 

 発達トラウマ障害(DTD)の子どもも、大人も、赤ちゃんの時の発達危機、自分を、人を信頼できるのか、それとも、信頼しきれないのか、の危機を、信頼しきれない方に大きく傾いて、そのまま、という人たちです。ですから、自分を、人を、なかなか信頼することができません

 

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