偽装マンション : ウソとゴマカシの真犯人は、誰だ?非暴力こそ、世代と世代を繋ぐ務め! 嬉しい約束が、臨床でなぜ大事なのか? それは福音だからです。福音は信頼と希望の源なんですね。 p356第4パラグラ......
ヘンリー・ナウェンの『魂の向き』Spiritual Direction を味わいます。今宵は、p.44。ナウェンさんのお話の続き。話すことも、歩くこともできない、身の回りのことできない、重たい知的障害の青年、アダムとの暮らしについて、語ります。ナウェンさんはそのアダムの「支援員」のような暮らしを始めまして、言葉もしゃべれないアダムから、大事なことを学びます。
アダムは別のことも教えてくれました。「気持ちは、頭よりも大事だ」ということです。…トーマス・アクィナスが言ってませんでしたかね、「人間は考える動物だ」って。人生をまず知的に考えることって、私にとって、とっても大事なことだったんですね。
私は、アダムが何を考えているのかよく分かりませんでしたけれども、次第に、アダムには心があること、人間らしい温もりに満ち溢れた心があることが、心の底から分かったんです。人間を人間たらしめることって、人を大事にし、人から大事にされる気持ちをやり取りする、その気持ちだ、ってことです。アダムは、私にすっかり身を委ねてくれる時、アダムは、アダムが心の底から信頼する気持ちのお陰で、神様がひとりびとりをどれだけ大事にしてくれているのか、ということを教えてくれましたし、私もアダムを大事にする気持ちになれました。それはそれは、言葉や行いでは、およそはかり知ることのできない親しみでしたね。
すっかり身を委ねる。信頼していない相手に、無理な話ですね。アダムは、それをいとも簡単に、ナウェンさんに日々してたんでしょうね。
心から信頼する。簡単な話ではないですね。アダムは、それをいとも簡単に、具体的な形で、ナウェンさんに示し続けたんでしょうね。
アダムのお陰で、ナウェンさんは、神様がひとりびとりを、どれだけ大事に思ってくれているのか、それに心の底から気付かされたんですね。
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