エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

お友達ができないのは、赤ちゃんの頃にネグレクトされたから?

2016-08-12 04:20:41 | ブルース・ペリー教授の『犬』

 

 

 
あなたは、「未来を上手く描けます」か?
  困難や試練に出会ったら、そのたびごとに、根源的信頼感を豊かにするチャンスとしたいものですね。 The life cycle completed 『人生の巡り合わせ、......
 

 

 発達トラウマ障害DTD愛着障害の子ども。子どもの状況が改善すると、その親も、子どもとの関係が善くなります。

 ブルース・ペリー教授の The boy who was raised as a dog の第6章、本のタイトルにもなっている「犬として育てられた少年」のp.145の第3パラグラフから。

 

 

 

 

 

 コナーが上手にリズムを保てるようになってから、私はプレイセラピーも並行して始めました。音楽と運動の教室とマッサージ・セラピーのお陰で、コナーの行動はかなり良くなりっていました。ジェーンとの面接が終結した後は、コナーは癇癪を起すことは一度もありませんでした。しかし、コナーは まだ、対人関係の発達が遅れていましたし、イジメられっ子のままでしたし、友達も1人もいませんでした。このような問題を抱えた思春期の子どもたちの典型的な治療は、コナーが初めて私どものところに来た時に入ったみたいなソーシャル・スキルのグルーブです。ところが、赤ちゃんの頃にネグレクトされたことによって経験した発達の遅れのために、ソーシャル・スキルの集団に入ることはまだまだ、コナーにとっては、高根の花でした。

 

 

 

 

 

 癇癪などの問題行動が収まっても、対人関係が上手く出来ないまま。非常によくあるパターンですね。中・高生くらいになると、何で自分は友達とうまく関われないのかしら、と悩んでいる人がとっても多い。友達と作りたい、仲良くなりたい、と思って、いろいろやってみても、上手く出来ない。ますます対人関係に自信がなくなり…。、

 赤ちゃんの頃にネグレクトされることが、いかに罪深いか、分かりますでしょ。

 その時には、プレイセラピーや箱庭などの、投影法で、いろんな気持ちを出しても大丈夫、ということを、身体で覚えてもらうことを、私の場合、多用しています。

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 10代の子ども達がドラッグ... | トップ | 発達トラウマ障害(DTD)も早... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿