エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

ブルース・ペリー教授の発達トラウマセラピー

2016-11-02 07:38:31 | ブルース・ペリー教授の『犬』

 

 

 

 
ルターに欠けてたこと
   ルターは、そのお堅いイメージとは裏腹に、結構ユーモアセンスがありました。 Young Man Luther 『青年ルター』p.237の、ブランクの後から。......
 

 

  発達トラウマ障害(DTD)=愛着障害の子ども。ブルース・ペリー教授の The boy who was raised as a dog 「犬として育てられた少年」。p165、第4ラグラフから。

 

 

 

 

 特に大事なのは、子どもに支援がある場合には、子ども自身のトラウマ対処法に敏感なことです。私どもが1990年代半ばに行った研究では、特別な症状がある時にしかセラピーに寄越さない家族のところの子ども達よりも、トラウマについて話し合うセラピーに同意している、頼りになる家族がある子ども達の方が、PTSDが治ることが分かりました。週に1時間、その子ども達はセラピーに来て、その子ども等に悪影響のある症状に焦点を当てるのであって、症状を取り除こうってわけじゃありません。毎週、セラピー面接の前、数日間、この子ども等は、自分のトラウマについて考え始めるものです。毎週この子ども等は、学校や課外活動を離れて、私どものクリニックにセラピーにやってきます。

 

 

 

 

 

 このセラピーでは、症状について徹底的に話し合うらしい。でも、症状を取り除こうとはしない。フラッシュバックや不眠や、トラウマに関係した物事に近づけない症状について話し合う…。すると、その症状がなくなる…。

 いずれにしろ一番大事なのは、子ども自身のトラウマ対処法に敏感なことです。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 発達トラウマ障害(DTD)が重た... | トップ | インターメッツォ: レクテ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿