エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

「生きてていいんだよ」という励まし

2015-10-11 09:33:00 | アイデンティティの根源

        天空からの恵み 励まし…

 

            

 修道院に入るのは、逃げ道だったみたい。父親から逃げたかったしね。

 Young Man Luther 『青年ルター』p.233の第2パラグラフから。

 

 

 

 

 

 ルターは、エラスムスのギリシア語聖書からドイツ語に翻訳し出しました。この翻訳が、ルターとドイツ民族にとって、最高の文学作品になりましたよね。多面的な人格のすべての側面と、豊かな話し言葉のあらゆる源が結び付いて、極少数の人の為の詩ではなくて、ドイツ民族の暮らしに「生きてていいんだよ」という励ましをもたらすものとして、言葉を作り出したのです。

 

 

 

 

 

 日常語で、外国語の本を翻訳するのは、実感や気持ちのこもったものにしたいからなんですね。みすず版を読んでも、エリクソンの著作は難しいし、分かったら、少しは頭がよくなったような錯覚を覚えますけれども、それが役に立つこともないでしょう。しかし、エリクソンはそんなことを願って書いてないことは、原書を読めば火を見るよりも明らかですからね。

 ですから、私は、日常のいのち言葉で、エリクソンの本を訳してんです。「生きてていいんだよ」という励ましを、エリクソンの力を借りて、皆さんにお届けしたいからです。

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