調子の良い時ほど、原点と目的意識を忘れずにいたいものですね。
Young Man Luther 『青年ルター』p.230は第2パラグラフ、8行目途中から。
「御言葉によって、世の中を従えて、御言葉によって、教会が救われ、御言葉によって、世の中が秩序を保ち、キリストに反対する者たちが、暴力に訴えずとも、負けていきます」。ルターがよくしゃべると、歌声も高らかに響きます(ゲーテがそう言ってましたっけ)。でも、気持ちまで高まると、屋根まで突き破ることにもなりかねません。ルターも気付かぬうちに、まさに激怒の詩を伝える言葉を、ルターは口走ってしまったんですね。しかし、大衆にとっては、ルターの言葉は、具体的な行動を強制し、しかも、正当化したのも同然でした。
自分の語る言葉が、ルターの予測を超える力を持つとき、恐ろしいですね。ルターの言葉は、人々の無意識にある思いを刺激して、行動化を招いた、と言えるんでしょうね。これくらいオゾマシイ破壊をもたらすこともありませんから、ドイツ農民戦争は、それはそれは恐ろしくも、オゾマシイものだったはずです。
目的意識と言葉を一致させることを大事にすることも、歴史的教訓になりますよね。
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