昨日のブログで試しに、ブルース・ペリー教授の『犬…』を訳しましたら、思いのほか、好評でしたね。それで気をよくした(単純でしょ?)ので、も一つオマケです。ブルース・ペリー教授の The boy who was raised as a dog より、ちょっと戻って、p.231-2。
結果として、トラウマとネグレクトから快復することは、関係が快復することでもあるんですね。すなわち、信頼を育て直し、自信を取り戻し、安心と安全を感じるところに戻って、大事にされる関係を結び直すことですね。もちろん、お薬の力を借りて、症状を和らげたり、セラピストに話をすることが劇的に役立ったりすることもあますよ。でもね、癒しと快復がもたらされるのは、世界で一番よく効く薬を飲んで、世界で一番よく効くセラピストと話をする場合でも、必ず、ほかの人との関係が、長続きして、しかも、人を大事にする関係でなくてはなりませんね。実際問題、肝心なのは、セラピーが役立つようにするような、セラピストとの関係であって、セラピストが用いる治療法でもなければ、思慮深い言葉でもないんですね。私どもの治療を受けて育った子ども等は、全て、セラピーが役立ったのも、子ども等に寄り添って、手助けをする人たちの強力なネットワークがあったればこそ、なんですね。
このセラピーを役立つものにするような、関係こそが、やりとりです。しかも、子どもの声なき声を、心の耳を澄ませて聴き取り、その子どもの声に応えることを繰り返すやり取りなんですね。
あなたも今日から、ご自分の心の耳を澄ませて、心の耳をそばだてて、子どもとのやり取りを楽しんでくださいね。
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