エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

「森のイスキア」 佐藤初女(さとうはつめ)さんの祈りと霊的な悦び

2016-03-08 07:16:39 | エリクソンの発達臨床心理

佐藤初女(はつめ)さん 

一緒に食事をして、話しを共感的に聴くことを大事にしたと言います。

 
深い味わいのある生活
  渡り鳥のやり取りを聴くと、こころが澄んでいくのを感じます。 The Sense of Wonder 『不思議を感じる心』から p92の7行目途中から。...
 

 この前の日曜日の朝、山登りに行く前に、こころの時代・アーカイヴス「心をわかちあう」で、佐藤初女さんのお話を伺い、感銘を受けました。

 佐藤初女さんは、青森県の岩木山のふもとに「森のイスキア」を開いて、心の苦しみを抱える人を受け入れてきたそうです。先月1日に、94歳で亡くなったそうです。詳しくは次をどうぞ。

http://diamond.jp/articles/-/68764

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BD%90%E8%97%A4%E5%88%9D%E5%A5%B3

 

 佐藤初女さんは、カトリック司祭のロベール・ヴァレー神父の説教を聴いて、「森のイスキア」を始めようと言う「声」を聴いたようです。その時の司祭のお話は

1)奉仕のない人生は 意味がない

2)奉仕は犠牲が伴う

3)犠牲が伴わなものは まことの奉仕でない

という事だったと言います。奉仕と言う言葉は、ギリシア語の名詞θεραπεια セラペイア 英語のセラピーの元の言葉ですから、すべてのサイコセラピストが参考にして欲しいところですね。特に、妥協して生きている「犬」のあなた、ご注意くださいね。

 それで、毎年何百人もの人がここを訪れるようになったそうです。ですから、日曜日でも礼拝に、教会には行けないそうです。来てくださる方を置いては、教会にはけないからだそうですね。まるで、本田哲郎神父のようですね。

 佐藤初女さんは、「苦しみの後には、恵みがある」「いまは苦しくても、恵みに変わる」との経験知から、「とことん苦しむこと」を大事にしているそうですね。逆に、「こうすればよかった」などと「妥協する場合は、苦しみは残る」のだそうで、その場合は、その苦しみは「ぶり返す」と言いますから、妥協して生きているあなた、ご注意くださいね。

 そんな生活から生まれた生活は、次のようなことがあるそうです。

1)生活そのものが 祈りになる

2)ひとりびとりが 大切

3)小さいことが 大事

4)霊的な悦びは 尽きない

5)とことん苦しむと いま生きていることそのものが 自分の力ではどうすることもできないし   祈りそのものになる

 

 一番美しいカトリック信徒の信頼です。

 

 

 あなたも参考にしてくださいね。

 

 

 

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