今宵のエリクソンは、Childhood and society p.216から。
もともとの形では、子どもにとって、あまりに耐えがたいことなので、繰り返し向き合ったり、進んで向き合ったり、することができない状況に、能動的に対処したいと、人はしようとするものです。
子どもの遊びを見ていると、あるいは、高校生の「問題行動」を聴かされると、このエリクソンが教えてくれていることが、そのまんま、現実になっていることに、繰り返し出逢います。
先日もある高校生が、女の子のものを取って、すぐにばれることを、無意識にやったという話を聴きました。それは、その高校生が、赤ちゃんの頃、母親と生き別れになった時の気持ち、すなわち、寂しさ、いたたまれなさ、悲しみ、裏切られた悔しさ…を、もう一度、今によみがえらせようとする、無意識からのメッセージであることが、ハッキリ分かりましたし、その忘れている気持ちと状況を、能動的に対処したい、という、これまた無意識にある願いも現れしていることも、ハッキリと解かりますね。
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