エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

インターメッツォ: エリクソンの叡智 : 子どもの遊び(高校生の問題行動)の不思議

2017-01-26 03:17:54 | 間奏曲

 

 

 

 
高尚すぎると、ウソっぽくなる
   偉人の謙虚さ  価値には、歴史と個人を作る力があります。 p177第3パラグラフ。      現...>続きを読む  エリック......
 

 今宵のエリクソンは、Childhood and society p.216から。

 

 

 

 

 

 もともとの形では、子どもにとって、あまりに耐えがたいことなので、繰り返し向き合ったり、進んで向き合ったり、することができない状況に、能動的に対処したいと、人はしようとするものです。

 

 

 

 

 

 子どもの遊びを見ていると、あるいは、高校生の「問題行動」を聴かされると、このエリクソンが教えてくれていることが、そのまんま、現実になっていることに、繰り返し出逢います。

 先日もある高校生が、女の子のものを取って、すぐにばれることを、無意識にやったという話を聴きました。それは、その高校生が、赤ちゃんの頃、母親と生き別れになった時の気持ち、すなわち、寂しさ、いたたまれなさ、悲しみ、裏切られた悔しさ…を、もう一度、今によみがえらせようとする、無意識からのメッセージであることが、ハッキリ分かりましたし、その忘れている気持ちと状況を、能動的に対処したい、という、これまた無意識にある願いも現れしていることも、ハッキリと解かりますね。

 


 

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