エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

子どもは、ユングやエリクソンの本を読んでいるかの様ですよ

2016-09-11 03:53:35 | エリクソンの発達臨床心理

 

 

 
個として尊重される体験 「痛いの、痛いの、飛んでけ~」
   ≪私≫の在り処2014-09-09 10:39:46 | アイデンティティの根源   「個として尊重すること」を、今晩は考えま......
 

 

 Piers, Maria W.編、Play and Development.所収のPlay and Actuality.から。p.127、最後のパラグラフ。

 

 

 

 

 

 数年前から、ペギー・ベンとジョアン・エリクソンと私とで、4・53の子どもの積木遊びを集め出したんです。それも、様々な背景があって、様々な場、都会の学校や田舎の学校、国内外の子どもの積木です。ペギー・ペンは、遊び相手になって、一度に1人ずつ、子どもたちを招待して、遊び仲間から離れて、背の低いテーブルと積み木セットといろんな玩具のある部屋く来てもらいます。床に子ども等と座って、ペギーは子どもひとりびとりに、「何でもいいから作ってね」、作ったものについて「そのお話をしてね」と頼みます。ジョアン・エリクソンは、部屋の隅に陣取って、子ども等の様子を記録します。私はと言えば、時々ジョアンの代わりをしたり、(場所があればの話ですが)座って、後ろから様子を観察します。

 

 

 

 

 

 プレイセラピーの基本形を、大人たちが分業でやっている様子を、簡明に描いているところです。さすがは、アメリカ、分業して協業するというチームワークが見事ですね。日本では、これだけの人的余裕、経済的な支援がないのが普通ですから、エリクソン夫妻らが分業でしてきたことを、一人でやらざるを得ません。

 これは、箱庭療法でも、コラージュ療法でも、同じです。

 子どもは、心理学を学んだことはないのに、ユングが言う「心の旅」、エリクソンが言う「ライフサイクル」のプロセスを知っているかのように、自分の遊びについて語ります

 実に不思議でしょ

 

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 生きててゴメンって感じ | トップ | 発達トラウマ障害(DTD)の子... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿