エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

自信までなくした「惨めな」ルター

2015-12-02 07:03:26 | アイデンティティの根源

 

 

 
精神分析で人を大事にすることも・・・
  人を大事にすることの一つの結果が、満足のいくセックスに繋がる、という至極当たり前のことが、技術に頼りすぎていると、分からなくなっちゃうんですね。 ...
 

 ルターは社会的な名声を得た時、絶望のどん底でした。

 Young Man Luther 『青年ルター』p.243の、第4パラグラフから。

 

 

 

 

 

 臨床的に言って、ルターの苦しみが始まったのは、強烈な不安を伴う心臓病からでした。「心臓がブルブルしちゃう」とルターは言いました。ルターは脂汗(「悪魔の風呂」と言うルターに昔からあった症状です)をかいて、絶叫するひどい発作がありました。ルターは死が近いと確信し、このような運命を決するような瞬間に、信頼も義もないと感じていました。特に、あるいは、その背後に、ルターは落ち込み、自尊感情も失くしてたんですね。「私のためのお祈りください。見捨てられた虫けらみたいに惨めで、怯えて悲しんでいる私のために」。

 

 

 

 

 

 社会的の認められた時、ルターは様々な病気に苦しんだみたいですね。しかも、自信まで失ってしまいました。

 何故なんでしょう?

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« エロスとロゴス | トップ | 人間にとって根源的に大事な... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿