大人が責任のある態度を取れるのは、「人間を上下2つに分けるウソ」を克服し、自分の組織を超える価値のために生きることが出来るからです。
The lie cycle completed 『人生の巡り合わせ、完成版』の第4章、「自我と人品 : 結びの覚書」p95の、第2パラグラフから。
「エロス」という言葉が、この文脈の中で、もう一度強調するのは、精神分析理論は、あらゆることを内に包み込み、一番うまくいけば、森羅万象を大事にする気持ちに貢献することになる、本能的な力を仮定するところから始まっている、ということです。しかし、また、エロスという言葉が強調するのは、人生にまとまりをもたらすもう1つの原理であるロゴスを、私どもは完全に無視しがちである、ということです。このロゴスと言う原理は、事実を知的に形作ることをコントロールするもので、今の時代にあっては、ますます重要になっているテーマです。今の時代、科学技術が、人類史上初めて、真に宇宙的で、共に計画した物理的環境を、大まかな形で示しているのです。
精神分析は、もともと、狭い組織を大事にすると言うより、神羅万象全てを大事にできる本能的な力を仮定しているものだといいます。エロスは、一般に誤解されているのとは異なり、どうやら普遍的な価値、アガペーに通じるものみたいですね。でも、エロスには、世界を知的に捉えるロゴスを忘れがちである、という短所もあるようです。
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