発達トラウマ障害(DTD)=愛着障害の子ども。ヴァン・デ・コーク教授の The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』p.162から。
母親との関係によって,いかに発達が恵まれるのか
1975年に始まり,ほぼ毎年続いていることですが,アラン・スローフと仲間たちは,180人の子どもとその家族を,「リスクと適応に関するミネソタ縦断研究」を通して,追跡調査しました。この研究が始まった当時は,「氏か育ちか」,すなわち,人間の発達における気質と環境,に関して真剣な議論がありましたが,この研究はそういった様々な問いに答えを出すものでした。トラウマは,まだよく知られたネタではありませんでしたし,虐待とネグレクトがこの研究の中心課題でもありませんでした。少なくとも,はじめの内は,虐待とネグレクトが,まともな大人になるための,一番大事な予測因子と解かるまでは,の話でしたが。
親の低賃金・長時間労働のために,これだけ深刻で,これだけたくさんの発達トラウマ障害(DTD)の子ども等がいるということは,まともな大人になる人がほとんどいないことになりますね。
ニッポンの唯一の資源は,人間です。その人間が「このざま」ですよ。
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