エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

#ラッキーだったエリクソン夫妻

2016-01-18 07:17:59 | エリクソンの発達臨床心理

 

 

 
20年前の1月17日 改訂版
  20年前の1月17日。読者の皆さんは、どこで何をしていましたか? まだ生まれていない方もあるかもわかりません。 私は、その前日、米沢興譲教会の田中信生先生...
 

 エリクソンのライフサイクルの地図の、8番目の舞台は、エリクソン夫妻でさえ、始めは実感のないものでした。

 The lie cycle completed 『聖書の神様のいのちが一巡、出来た』の始めに戻って、「完成版の前書き」、p.4の、第2パラグラフから。

 


 

 エリックがThe lie cycle completed 『聖書の神様のいのちが一巡、出来た』を書いた時、エリックは、まだ、90才になっていませんでした。80才になって、自分達が老境にあることが分かり出しましたけれども、90が近づくまで、その厳しさには本当は向かい合って来なかった、って思っています。私どもの暮らしは、解決できない困難に悩むことはそれまでありませんでした。90才になると、私どもは2人と、見知らぬ地平に目覚めていました。年を取ったら、こうなりますよ、という、どんな予告に出逢ったとしても、以前であれば、一時の、可笑しなこととして、受け流して来たのかもしれませんけれども、次第に解決することが出来ない、しかも、あまり面白くもない、いろんな現実に向かい合うことになり出しましたよね。

 


 

 90になるまで、高齢期の困難に直面せずに済んだエリクソン夫妻は、ラッキーでしたね。

 

 

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