人を信頼すればこそ、人は希望が持てるもの人が倫理的な人間力を身に着けるのは、道徳の授業で習ったからでは全くありません。自分自身が葛藤を繰り返し体験して、「何のために生きるのか?」と自らにWhyと問いかけて、問......
2年前(2014年)、心理臨床学会の招聘講演で、発達トラウマ障害(DTD)について講演した、Ruth Lanius ルース・ラニウスさんらが昨年出した本、Paul Frewen , Ruth Lanius (2015) , Healing the Traumatized Self consciousness, neuroscience, treatmet 『トラウマを負わされた自分に対する囚われから自由になること 意識、神経科学、治療』の翻訳。 最終章の第7章、p.276の10行目途中から。
さらには、実存的な問いが頭をもたげます。たとえば、「自分に拘らないで、上手くやって生けるかしら?」とか、「人生って、どうなるものかしらね?」とか、「知らないことに出くわしたら、どうなるのかしら?」とか。トラウマを負わされた自分から自由になる道は、したがって、不確かで、おぼつきません。でもね、セラピーを一緒にやる中で、安心と安全を提供するとともに、我慢強く忍耐し、それに、いつでも何度でも希望を注入されることよって、トラウマを負わされた自分も、ゆっくりと、閉じ込められた自分の状態を打つ壊して自由になることができます。そして、TRASCのために背負い込まれていた痛みと苦悩に悩まされることの少ない人生を手に入れることができるんです。
トラウマを負わされた自分から自由になる道は、自由になる道の王道です。自由になる道は、不確かでおぼつかないものと、相場が決まっていますし、その不確かでおぼつかないみちにあっても、安心と安全を見失わないで、我慢強く忍耐し、いつでも何度でも希望の息吹をいただきながら、進んでいくものと決まっています。
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